恩師の元で教えの手伝いを始めたのは40年前
昔は鑑賞よりも
レッスンをいかにたくさんしていかに上手くバリエーションを踊るか
テクニックを成功させるか
グラン•フェッテを32回転できるようになるかがすごく重要に思えていました


断裂したアキレス腱は治りましたが
結婚と子育てで
私にとってバレエは一度断ち切れた文化でした
一度自分がニュートラルになった後
再開したバレエはなかなか新鮮でした
勉強し直したバレエは
稽古場で行われる
音楽に合わせて先生が組んでくれるアンシェヌマンを
いかに正しく美しく
短時間で身体で表現出来るか
それを繰り返したのちの
よりヒエラルキーの高い位置で踊れるかなどの評価に価値があるという
ある種の一面しか見ていなかった事に気がつきました
カンパニーを目指すジュニアにとってはここは必須なのでもちろん指導する立場から大切にしていますし大事な点ですが
テクニックは表現の一つでしかなく
バリエーションは人となり心や
キャラクターを表す役目のものであって
全幕で見ないと
その踊りそのものがわからない事に気付きました
それを教えてくれたのが
椿姫でした