訃報が続いてしまい哀しいです
松山樹子先生98歳で
お亡くなりになりました
謹んでご冥福をお祈り申し上げます

しばらく体調をくずされていらして
森下洋子先生にヴァルナ国際バレエコンクールでお会いした時も、洋子先生は
樹子先生の容態があまり良くなくて来れるかどうか直前までわからなかったとおっしゃっていらして
快方に向かわれていらっしゃれて本当に良かったと思ったのを思い出しました

15年ほど前だったか、中国へ短期留学して
北京、天津のバレエ学校、バレエ団へ勉強に行っていたのですが
その時にお世話になった中国人の先生に
日本で白毛女を習いました
私が踊ったのは
喜児 シーアルが山にこもって白髪になる前の
大春 タイシュンが訪ねてきて新春を迎えるための餃子の粉をもらい、仲睦まじく踊るシーン
振り返ると、なんと慎ましやかな幸せ
髪はまだ真っ黒で三つ編みの長い髪
赤いシャツに緑色の長ズボン
音楽は女声の歌付きの民族音楽という感じでした
大春は先生が踊ってくれました
ストーリーは悲惨で貧富の格差とハラスメントに溢れていますが
喜児の突き刺すようなポワントと凛とした背中のアラベスクが
生命力と迷いのない正義と行動力を表しているかのようで、テクニックもシンプルなようで音の取り方とか難しかったのを覚えています