目にアブラ
なんか、こんなコトワザ聞いたこと、
ありませんか?
…。
一瞬考えた、あなた。
お仕事かお勉強のし過ぎです。
ありませんよ、こんな危ない喩え。
昨夜、生姜焼きを作っていたのです。
そしたらね、油がね、左目イン!
はねてきた‼
一瞬の出来事によく分からないまま
調理続行、お食事続行、就寝へ。
何も、なかったのです。
しかし、今朝。
何をしても痛い。
さほど悲しくも感激した訳でもないのに涙が溢れてくる。
土曜日のおパリ。
病院はもちろんやっていません。
月曜日まで我慢するにしても、とにかく薬局で週末の眼薬頂こう。
薬局にて。
薬剤師のおばちゃまが。
あなた、そこのお医者さまがいる
キャビネットに行きなさい。
私からの紹介だと言えば、緊急扱いで受け入れてくれるわ。
それか眼科専門病院ね。知っているわね?目だからね。行きなさい。
ひと昔。
やはり目にトラブルがあり、パリで一番有名な眼科専門病院へ行きました。
有名だし!
たった一つしかない専門病院だし!
なんていっても土曜日やっているし!
五時間きっちり待たされたこと、真横に目から血を流している方も待たされていた様子を思い出しました。
キャビネット、行きます!
図太くなった私は、その足で行きましたのよ。
紹介があったので、トントンとみて頂けることになりました。
器用、とは程遠い、ごっつい手で私の左目を触る先生。
い、痛い。
あっち向いて~、下みて~。
ここまでは!さほど日本と変わりありません。
問題はヤケドを発見した後。
消毒のお時間にやってきました。
戸棚をガサガサ、はい、取り出したのは注射器。
ギョとしている私に、受け皿を渡します。
注射器にお水と消毒液を入れたら、華麗に一振り、そして針の先端からチューと出します。
その間、無言。
さ、刺される。
椅子ごと後ろに後ずさる私の肩を左手で抑え、やっぱり無言で針を左目へ。
やっぱり、刺される。
初めて私の恐怖と誤解を理解したのでしょう。
バカな!
刺さないから。
はい、上みて。
左みて。
針の先端みて!
見れるか、針の先端なんてぇ~。
なんとか激しい消毒が終了した時。
私のセーターもおズボンも、ビショビショ。消毒して頂きました。
でも、あら⁉不思議。
かなり痛かったはずなのに!
とても楽になりました。
初めてニコと笑いあえた瞬間。
先生が言いました。
刺すはずないでしょ。
でもね。
眼球2センチ前に針、
ですよ。
先生つまずいたら?
なんだか考えるだけでまた怖くなりました。
恐るべし!パリの医療!
iPhoneからの投稿