ALOHA!
昨年のイベントですが、思い出に残る、また感慨深い体験でしたので、記事にさせていただきます。
マドモアゼル・ココ・シャネルの代表作にして代名詞であるシャネルジャケットの講演会が名古屋松坂屋シャネルブティックで昨秋開催されました。
マドモアゼルの暮らした世界観を表現したディスプレイです。
当日はフランス本社からこのイベントのためにシャネルジャケットの素晴らしさを伝える方がフランス語でお話しになり、それを通訳の方が的確に出席者の皆様に伝えるという、プライベートなものでした。
遡って1977年3月、まだ春には遠いパリにティーンエイジャーだった私は初めての海外旅行で母と訪れたのでした。その頃は直行便はなくて北回りですとアンカレッジ経由の長旅でした。エールフランスのスチュワーデス(今ではキャビンアテンダントですが)さんが金髪碧眼なだけで、ドキドキしたことを思い出します。ものすごく子供に見えたのが幸いして、特別にココア(ショコラ!と母が伝えてくれて)を作ってもらったり、なかなか快適な旅でした。パリでその頃、真珠のビジネスをしていらした日本人マダムを頼って行った花の都…そのマダムの計らいでカンボン通り31のシャネルブティックに精一杯お洒落して母と出かけました。マドモアゼルが亡くなって、カール・ラガーフェルドがデザイナーとして就任するまでの空白の数年がありましたが、私達はそのレアな時にシャネルのオートクチュールのサロンショウに出席することができました。緊張してドアを開けると、ものすごくツンツンしたスタッフを尻目に日本人マダムがフランス人スタッフに私達を引き渡すと感じ良く二階まで案内されました。そしてニッコリと鉛筆とメモ(CHANELロゴ入り)を渡され、フレントロウのモデルさんが出てくる席に案内されました。見渡すと周りはみんなシャネルスーツに身を包み、バイカラーのシャネルシューズの脚を揃って組んだ、口をへの字に結んだフランス名物のマダムばかり…(>人<;)
それでも夢のようなひと時でした。だっさい東洋人の母娘が席から立ち上がらんばかりに見つめるので、途中からモデルさん達が私達の前をゆっくりと歩いてくれて、生地にも触れるようにしてくれました。スーツなのに軽くて繊細で、もう私は天にも登るような気持ちでした。
シャネルの象徴のボタンの数々に…
美しい生地見本に…
ひとつひとつスーツに合わせて手で編まれるブレードに…
手仕事とモダンな感覚が融合して出来上がったシャネルスーツは年月を経てもなお、輝き続けています。
こちらは実際にマドモアゼル・ココ・シャネルが生前愛用していた、まさに本物のシャネルジャケットです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*本当に今でも着られるような…
そのジャケットの前で、講演して下さった方と記念撮影です。
ポケットに手をちょっと入れた、マドモアゼルのポーズを真似てパチリo(^_-)O
お土産に素敵なブックレットをいただきました。宝物になりました。
あの時、オートクチュールショウが終わって興奮冷めやらぬ私達親子は、周りをキョロキョロ見ていました。もちろんオーダーなどできるはずもなく、お得意様マダムと担当スタッフの様子を見て、訳もなく興奮していただけです。突然、母が「アヤちゃん、あれ見て!」視線の先には長椅子に気だるく腰掛けた若いマダム、ご主人でしょう男性が軽くキスして先に帰る所です。その時奥から白衣のスタッフが数人、カバーの掛かったハンガーを捧げ持って現れたかと思うと、そのマダムの長椅子にさぁ~っと…出て来たお洋服にビックリ!先ほどのショウに出てきたアフタヌーンドレスだったのです。アイボリーの美しいレースのドレスにマダムはチラリと目をやっただけで、触ろうともせず、つまらなさそうにしているだけ…母と私は顔を見合わせて、同時にため息をつき、ようやく立ち去ったのでした。
シャネルのオートクチュール!それなのに、全然嬉しくない?楽しくない?それから母とは、あのマダムの話で何度も盛り上がりました。まぁ、手が届かないので想像するしかないんですが、元々想像力だけは豊かだった私、つまらなさそうなマダムは結局シャネルがあっても幸せじゃなかったのかも…なんて色々ストーリーを考えたりしていました。
永遠の憧れのブランドCHANEL…プレタポルテでも手に入れたら最高に幸せになれるシャネルスーツ…私は大好きなお洒落を考える時にはやっぱり幸せな気持ちでいたいと改めて思いました。大人になったから着られるシャネルスーツですが、中身が良くなくては台無し。そして、お洒落ができる幸せに感謝しなくてはいけないですよね。少なくとも、あのマダムのようにはならないつもりです;^_^A
滅多に見られない本物のシャネルジャケットを解説付きで拝見できる、こんなイベントがまた開催されたら嬉しいです。
今回はここまでです。最後まで読んで下さって有り難うございましたm(_ _)m読者の皆様に感謝しますm(_ _)m
MAHALO!
iPhoneからの投稿
昨年のイベントですが、思い出に残る、また感慨深い体験でしたので、記事にさせていただきます。
マドモアゼル・ココ・シャネルの代表作にして代名詞であるシャネルジャケットの講演会が名古屋松坂屋シャネルブティックで昨秋開催されました。
マドモアゼルの暮らした世界観を表現したディスプレイです。
当日はフランス本社からこのイベントのためにシャネルジャケットの素晴らしさを伝える方がフランス語でお話しになり、それを通訳の方が的確に出席者の皆様に伝えるという、プライベートなものでした。
遡って1977年3月、まだ春には遠いパリにティーンエイジャーだった私は初めての海外旅行で母と訪れたのでした。その頃は直行便はなくて北回りですとアンカレッジ経由の長旅でした。エールフランスのスチュワーデス(今ではキャビンアテンダントですが)さんが金髪碧眼なだけで、ドキドキしたことを思い出します。ものすごく子供に見えたのが幸いして、特別にココア(ショコラ!と母が伝えてくれて)を作ってもらったり、なかなか快適な旅でした。パリでその頃、真珠のビジネスをしていらした日本人マダムを頼って行った花の都…そのマダムの計らいでカンボン通り31のシャネルブティックに精一杯お洒落して母と出かけました。マドモアゼルが亡くなって、カール・ラガーフェルドがデザイナーとして就任するまでの空白の数年がありましたが、私達はそのレアな時にシャネルのオートクチュールのサロンショウに出席することができました。緊張してドアを開けると、ものすごくツンツンしたスタッフを尻目に日本人マダムがフランス人スタッフに私達を引き渡すと感じ良く二階まで案内されました。そしてニッコリと鉛筆とメモ(CHANELロゴ入り)を渡され、フレントロウのモデルさんが出てくる席に案内されました。見渡すと周りはみんなシャネルスーツに身を包み、バイカラーのシャネルシューズの脚を揃って組んだ、口をへの字に結んだフランス名物のマダムばかり…(>人<;)
それでも夢のようなひと時でした。だっさい東洋人の母娘が席から立ち上がらんばかりに見つめるので、途中からモデルさん達が私達の前をゆっくりと歩いてくれて、生地にも触れるようにしてくれました。スーツなのに軽くて繊細で、もう私は天にも登るような気持ちでした。
シャネルの象徴のボタンの数々に…
美しい生地見本に…
ひとつひとつスーツに合わせて手で編まれるブレードに…
手仕事とモダンな感覚が融合して出来上がったシャネルスーツは年月を経てもなお、輝き続けています。
こちらは実際にマドモアゼル・ココ・シャネルが生前愛用していた、まさに本物のシャネルジャケットです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*本当に今でも着られるような…
そのジャケットの前で、講演して下さった方と記念撮影です。
ポケットに手をちょっと入れた、マドモアゼルのポーズを真似てパチリo(^_-)O
お土産に素敵なブックレットをいただきました。宝物になりました。
あの時、オートクチュールショウが終わって興奮冷めやらぬ私達親子は、周りをキョロキョロ見ていました。もちろんオーダーなどできるはずもなく、お得意様マダムと担当スタッフの様子を見て、訳もなく興奮していただけです。突然、母が「アヤちゃん、あれ見て!」視線の先には長椅子に気だるく腰掛けた若いマダム、ご主人でしょう男性が軽くキスして先に帰る所です。その時奥から白衣のスタッフが数人、カバーの掛かったハンガーを捧げ持って現れたかと思うと、そのマダムの長椅子にさぁ~っと…出て来たお洋服にビックリ!先ほどのショウに出てきたアフタヌーンドレスだったのです。アイボリーの美しいレースのドレスにマダムはチラリと目をやっただけで、触ろうともせず、つまらなさそうにしているだけ…母と私は顔を見合わせて、同時にため息をつき、ようやく立ち去ったのでした。
シャネルのオートクチュール!それなのに、全然嬉しくない?楽しくない?それから母とは、あのマダムの話で何度も盛り上がりました。まぁ、手が届かないので想像するしかないんですが、元々想像力だけは豊かだった私、つまらなさそうなマダムは結局シャネルがあっても幸せじゃなかったのかも…なんて色々ストーリーを考えたりしていました。
永遠の憧れのブランドCHANEL…プレタポルテでも手に入れたら最高に幸せになれるシャネルスーツ…私は大好きなお洒落を考える時にはやっぱり幸せな気持ちでいたいと改めて思いました。大人になったから着られるシャネルスーツですが、中身が良くなくては台無し。そして、お洒落ができる幸せに感謝しなくてはいけないですよね。少なくとも、あのマダムのようにはならないつもりです;^_^A
滅多に見られない本物のシャネルジャケットを解説付きで拝見できる、こんなイベントがまた開催されたら嬉しいです。
今回はここまでです。最後まで読んで下さって有り難うございましたm(_ _)m読者の皆様に感謝しますm(_ _)m
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