ALOHA!

亡き母の命日は9月なので、ここ10年は必ず9月に乳癌検診を受けるのを決めてきました。まだ我が家のボーイズが小さかった時に、脇にグリグリを発見して、肝を冷やしました(^^;;

すぐさま、このあたりの乳癌専門の先生を紹介していただき、マンモグラフィー、超音波検査などを受けました。結果、何事もなくて、ほっとしましたが、母が乳癌であったこと、乳腺症があることから、何も危険因子のない方に比べると、なんと64倍リスクがあると言われました。

その先生からは「毎年必ず検診して下さいね。でも心配はいりませんよ。絶対に見つけてあげますからね。」とお話をお聞きしました。以来、欠かさず毎年乳癌検診を9月に受けてきたのでした。

母は眼科医としてバリバリ働いていました。家事は苦手だったけれども、勉強できて読書好きで、乙女な心を忘れない、可愛い人で大好きでした。乳房にも気を使い、きちんと毎年乳癌検診を受けていました。それなのに…

ある年、私が母にとっても心配をかけたことがありました。また母も色々悩むことがあった、その年に限って、乳癌検診をいつもより半年遅れて受けたんです。

ある夜、お風呂上がりの母が真っ青になって出てきて、「アヤちゃん、おかしいわ。すぐに病院行かなくちゃ!」と言いました。母の話によると、乳房のひきつれがあるとか…すぐさま、かかりつけの病院に連絡して、私も車で母を送って、付き添って行きました。

今でも、その日のことは忘れられません。触診の後、主治医の先生の顔色がかわりました。レントゲン撮影の指示書を見て、母はまた真っ青になっています。

Malignantと赤でデカデカと書いてありました。「悪性だって…アヤちゃん、どうしよう…」オロオロする母を必死に励まし、そして診断は、やはり「乳癌、悪性、即手術」ということでした。

翌週、母の乳房全摘手術に付き添いました。自身が医師でありながら、あんなに動揺した母を見たのは初めてで、心細い母を、とにかく明るく励ますだけで精一杯でした。

リンパ節にも転移していたので、手術跡は本当に悲しいものでした。それでも私は希望を失っていませんでした。その後、放射線治療、抗がん剤と続きました。入退院を繰り返す中、母は開業医として眼科医もやり抜きました。

私は母の運転手として、病院の送迎、病院の付き添いを通して、母に寄り添う生活を二年近く続けました。その間、母の苦しむ姿、「せめて、アヤちゃんが結婚するまでは生きていたいわ。」という言葉を聞きました。

肝臓や腰に転移してから、いったん良くなったように見えた母は、いったん退院して二週間自宅に帰ることができました。すぐに診療に戻り、祖母や私を心配させましたが、「患者さんが待っているから。」と頑張りました。
でも.…腹水がたまり、また病院に急いで運びこみ、そのまま入院。その後一週間で容態は急変、帰らぬ人になりました。

私よりも、祖母の悲しみは深かったと思います。実の娘を失う哀しみ…本当に辛かっただろうと思うのです。それでも気丈な明治生まれの祖母は頑張っていました。私の喪失感は並大抵のものではありませんでした。

よるべない寂しさ…もう「お母さん。」と呼べない、やりきれなさ…今でも、その頃の思い出はけっして忘れることができません。

幸い、主人に出会い、そして二人のボーイズに恵まれました。母は私の結婚式も、弟が一人前になった姿も見ていません。本当に心残りだっただろうと思います。

私もボーイズが一人前になる姿だけは見たいと願っています。母さんとなったからには、それが目標の一つでもあるのです。

危険因子があるならば、必ず毎年乳癌検診を受けて、早期発見、早期治療で乗り切りたいと思っています。

今日、ピンクリボンの日、乳癌検診を受けに、ずっとお世話になっている先生をめざして行った待合室に、こんなポスターを見つけました。
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そうです。10月16日の日曜日は乳癌マンモグラフィーの受診の一日なんです。
土曜日もお仕事の女性の皆様のために、また小さなお子様のママがご主人に預けて出られる可能性の高い日曜日に、マンモグラフィーの検診ディが設けられたのです。

一番忙しい世代の母さん全てに、乳癌のマンモグラフィー検査を受診していただくように、心からお願いしたいと思います。「時間ない。仕事だし、忙しいから。」とおっしゃるお気持ちもわかります。
でも、乳癌は自分で発見もできて、早期発見で完治できる、数少ない癌なのです。

私は母の命日のある9月に検診を決めています。お誕生日のある月でも、記念日のある月でもいいでしょう。とにかく、まだマンモグラフィー検査を受診されていない女性の皆様に、この機会に検診をお勧めしたいんです。

私は今年は無罪放免でした。油断禁物です。主治医の先生にも、「ちゃんと自分でも時々触ってみてね。おかしいと思ったら、すぐに来て下さいね。」毎年のフレーズに送り出されて、病院をあとにしました。

10月16日、日曜日です。乳癌マンモグラフィー検査を受けて下さい!ご自身のために、家族のために、愛する人のために、一年に一度の検診をお願いかいたしますm(_ _)m
そして、このブログを読んで下さった男性の皆様には、大切な女性に乳癌マンモグラフィー検査を受診するよう、勧めて下されば幸いです。

さて、今年はとりあえず大丈夫になった私、土曜日は家族揃って晩ごはんの大事な日です。夕方、病院から戻ってから、大慌てで支度して、ギリギリセーフ、間に合いました。
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病院帰りのスーパーマーケットで、モッツァレラの一口タイプを発見しました。チェリートマトに合わせて、オリーブオイルをかけて、カプレーゼになりました。
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次男坊の大好物、カポナータ(フランスならラタトゥイユ)です。茄子にカラーパプリカ、ニンニクにトマト、そして、林檎入りです。
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なんちゃってガーリックシュリンプです(^-^)/次男坊はお初ですが、絶賛してくれて嬉しかったですo(^▽^)o
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尾州豚ロースの香草焼きです。スーパーマーケットで長野の立派なエリンギを見つけましたので、一緒にオーブンで焼きました。
花壇からセージ、タイムをとって来て、マルサラ酒、ガーリックソルト、胡椒、蜂蜜でマリネ液を作って豚肉を漬けます。後はエリンギと一緒にオーブンで約25分焼くだけです。
香ばしくて「美味しい!」と評判良くて嬉しかったです(^O^)/

こうして家族揃って晩ごはんができるのも健康な身体があってこそなんですよね。様々な体調不良に悩まされる年齢になりましたが、それでも一日も長く家族と一緒にいたいと改めて思った一日でした。

先日、母の命日にお墓まいりと実家の神棚に手を合わせてきました。私はボーイズの一人前になった姿を見たいです。それにもっとやりたいこと、知りたいこともあるんです。これからも、ちゃんと検診を受けて、いつまでも家族のための晩ごはんを作って喜ばせたいと強く思ったのでした。

今回はここまでです。最後まで読んで下さって有り難うござましたm(_ _)m読者の皆様に感謝しますm(_ _)m


MAHALO!






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