ALOHA!
世の中がこんなに大変な時には、ひたすら一生懸命生きるしかないんですが、それでも普通に生活していたら色々悩み事も出てきます。
基本的に出不精な私ですので、年がら年中、何かしら読書してきました。「活字中毒」または「本の虫」(genuineeさんもそうですね)として生きてきました。
鬱々と考え事をするとだんだんと堂々巡りになっちゃいますよね…そんな時、もしも何か怪しげな宗教に洗脳されたら、そちらに行ってしまっていたかもしれません…f^_^;幸い、そういうことにもならず今までこれました。
何か「絶対的な価値観」とか「絶対的な神」とか「絶対的な指導者」などという、なんだか「絶対的」な対象を持って洗脳状態になれば、一切悩み事からは解放されますよね?
ですが、それは悩み事が解決した訳ではなく、一時的に思考停止状態によって、問題から逃げられたように錯覚するだけのような気がします。かといって、どなたにも相談できなければ、精神的にまいってしまいます。一番身近な家族とか、あればお友達とか、カウンセラーの方とか、とにもかくにも相談して、自分で抱え込まないようにしなければ…
今回ご紹介する作家の中村うさぎ氏は、好き嫌いがハッキリ分かれる作家さんの一人ではないかと思います。私も最初は「ショッピングの女王」などの、破滅型自虐エッセイを読んで、面白いなぁと思っていました。でも、何か引っかかるんですよね…何冊か、そんなエッセイを読んだ後に有名なフェミニストの教授の先生が中村うさぎ氏を高く評価されていて…(^。^;)さらにわからなくなっていた、その時に一冊の本に出会いました。
☆似合わない?「人生相談」
「生きる」
中村うさぎ著
マガジンハウス
2004年
この本は本屋さんで見つけた時、かなりビックリしました。だって、あのお買い物中毒(ご本人談)でホスト狂い(ご本人談)で、その上「美容整形」まで公開にて決行される、中村うさぎ氏が人生相談の解答者に…えっ(・◇・)?という、解せないまま、フラフラと買って帰ったのでした。
☆「人生悩んでナンボ」?( ̄○ ̄;)
もしもお時間ない方々は本屋さんにて、本書を手に取られて、まずは帯を…もう少しお時間ある方々は、目次だけでも、ささっと目を通してご覧下さいませm(_ _)m
私が中村うさぎ氏の「何に引っかかって」いたか?は本書の中に答えがありました。悩んでいる方々は(今の私も含めて)本書をさらっと読んで、ちょっと気持ちを楽にされたら良いかと思います。
☆「自己啓発書」が本当は苦手です…(>_<)
本屋さんでも、ブログで読書をお薦めされる方々も「自分を○○にする」とか「自分を△△にして成功する」(たとえばの題名です、すみませんm(_ _)m)などの自己啓発、啓蒙書がたくさん目につきますよね?何か本を探そうとして本屋さんに行くと、そういう「自分を変えて□□する!」みたいな題名が目に飛び込んできて、少々ぐったりしてしまうんです。
いや、ほとんどのそういった本の内容はごもっともなことも多く、また実際に実行できればホントに人生変わるかも?という立派な、または「誰でもできそうな」ポイントがちりばめてあります。
でも…でも…f^_^;私は多分できません。ていうか、そういう本を読んで実行できるなら、今頃素晴らしい人になれていそうですが…(>_<)ベストセラーになったイラスト入りの本とか読ませていただきました。でもね…(^。^;)その通りにできないんですよね…
☆悩みつつ、少しずつ…
中村うさぎ氏の表現は少々極端なようでいて、実は大変気持ちが優しいと感じる場面がたくさんありました。それは私だけではなく、おそらく悩み事の内容によって感じる所が違っても見つけられると思います。
「お説教型」の人生相談ですと圧倒されてしまい、自分自身で何を悩んでいたかわからなくなってしまうようになるか、とりあえず教えていただいた通りにやってみるか、になってしまう可能性もあるかもしれません。
でも中村うさぎ氏はズバリと発言されながらも最終的には「自分で」考えて決めるしかないということ…「それじゃあ、人生相談になってない」とおっしゃる向きもあるかもしれません。が、自分で考えるだけでは煮詰まってしまった方々には、かなり参考になる一冊ではないかと思います。
「解説」の小倉千加子氏は「比類なき人生相談のテキスト」と称賛されていらっしゃるんですが、この解説ページが一番難しかったです…(>_<)何回読んでも結局理解しきれなかったです。
テレビやラジオなどの人生相談では(昔むかし民放ラジオを祖母達が聴いていた頃も)結局「自分が変わる」解決策しかなかったように思いますが、「自分は変われない」と中村うさぎ氏の大前提の中での解答を探しに行ける期待が持てました。
「自分は変われる」派の自己啓発組の皆様から集中砲火を浴びそうですが、そういう方々を否定するつもりはありません。「私にはちょっと難しい」けれども「少しずつ前進したい」という、ただそれだけなんです。悩んだ先に何か光が見えることを信じていきたいです…
今回はここまでです。最後まで読んで下さって有り難うございましたm(_ _)m読者の皆様に感謝しますm(_ _)m
MAHALO!