ALOHA!
ハワイに関しては有名なお店も詳しくなく、観光地にも明るくなく、ただひたすら「ハワイおたく」への道まっしぐらの私が、今回も個人的にお勧めしたいハワイアン・ミュージシャンについて書かせていただきます♪
☆再び「ハワイイ紀行」より
前回のフランク先生にも出会ったハワイ紀行文の傑作の、この本の中でもう一人、忘れてはならないハワイアンを代表する歌手をご紹介します♪
IZ~イズー、ことIsrael Kamakawiwole です。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、コンピレーションアルバムにも代表作が収録されていて、その巨漢ゆえ一度見たら忘れられないと思います。残念ながら彼はもうこの世にはいません…
「ハワイイ紀行」の中でイズーは第Ⅴ章のアロハオエという所で取り上げられています…。この章では「アメリカにおけるハワイの主権」について歴史的背景を十分に考察した上で、キャプテンクックに発見されてから今日までのハワイについて、また現在観光地として繁栄するハワイになるまでの多くのことが書かれています…政治的なことを申し上げるつもりはありませんが、なぜイズーは亡くなった今もハワイの人々に愛され続けているのか…はこういうことを知らなければ理解しにくいかもしれないと思うのです。
イズーはニイハウ島出身(この島についても色々難しいので、いずれまた)で、マカハ&サンズというグループで出発しました。その後ソロで活躍しましたが、体重300キロを超える巨漢から、本当に透き通る美しい、そしてどこかもの悲しい声はハワイアンミュージックをお聴きになった方なら一度はお心当たりがあるかと思います。
☆アルバム~Facing Future より
代表作~Hawaii 78~は大傑作の誉れ高い名曲です。
ウア マウ ケ エア オ カ アイナ イ カ ポノ オ ハワイ~~♪この深い哀しみに満ちた、美しい旋律に乗せてイズーがハワイ語で歌う名曲はハワイの人々の今を象徴する曲と言えます。この歌詞は著者の池澤さんによりますと英語から直訳すると「土地の生命は正義の中に保存される」にハワイの…と続くということです。歌詞の他にも英語でジャケットの裏にしっかりとしたメッセージが綴ってあります。私なりに訳してみましたが、イズーの本意と少しでもはずれたらいけませんので…ですが…過去を振り返り、自分達の国が失ったもの、得たもの、そして主権は失なわれ…と続いています…英語の歌詞をまじえている所からも、イズーの伝えたかった強いメッセージを感じることができます。バックには低い太鼓の音も響き、ハワイアンとしての誇りが感じられます。
☆アルバム~E ALA E~より
こちらのアルバムからは、この楽しい一曲を♪
Tengoku kara Kaminari( Thunder from Heaven)
天国から雷~なんとも愉快なタイトルのこの曲は、イズーが日本の大相撲で活躍していたハワイ出身のお相撲さん達をコミカルに歌ったものです♪
アケボノ、ムサシマル、コニシキ~~♪と歌い、バックには相撲の稽古中の声のような音が入っています。イズーのお茶目な一面が見えて、しかも日本の相撲のことを取り上げたということでご紹介しました。
☆YouTubeでイズーに会える
1997年にイズーは肥満が原因で(この肥満の問題もいずれまた)亡くなってしまいました。日本で公演することもありませんでしたが、YouTubeには生前のイズーの姿を見つけることができます。
またFacing Futureでイズーが歌う~Somewhere Over The Rainbow/ What a Wonderful World はかなり有名で若い方の中にはこの曲がイズーのオリジナルと思っていらっしゃるというお話も聞きましたが、こちらは不思議なカバー曲です♪(原曲はかなり古いです)二曲がうまくミックスされた曲ですね。
Facing Future のアルバムジャケット…♪イズーがフラカヒコ(古典フラ)で使われる太鼓と共に後ろ姿でしっかりと大地に立ち、海を見つめている写真には薄曇りの中に虹が見えています…イズーの強い思いが伝わってくる素晴らしいジャケットだと思います。
IZ The Songbook Collection は楽譜ですが、ウクレレコードや歌詞(ハワイ語も英語も)も載っていますので、イズーのメッセージをもっと知りたい方々にはお勧めしたいと思います。もちろん、ご自身でウクレレを演奏される方々にもお役に立つ一冊となるでしょう。Amazonで購入可能です♪
今回はここまでです。少しずつハワイアンミュージックのお勧めを書かせていただいていきますので、お付き合いいただければ幸いです♪最後まで読んで下さって有り難うございましたm(_ _)m読者の皆様に感謝しますm(_ _)m
MAHALO!