


現在、総裁選による"ご祝儀相場"で自民党の支持率は、やや上昇中↗︎
参政党は多少勢いがなくなってきたものの若年層と中高年(特に男性)の熱が未だ冷めず
これを一般的な報道・世論とするとして、選挙ドットコムが行なった「政党マッチング」を見ると…
マッチング利用者(約400万人)の属性は無党派層が8割、18歳〜40代が7割






▲「蚊帳の外に追いやられていたが、ついに歴史を動かす主体になった」との感覚をすり込む"仕掛人"
本書が指摘する「カオスの仕掛人」たちは、こうしたアルゴリズムを巧みに利用し、人々の不満や怒りを正確に把握します。
そして、虚実織り交ぜたコンテンツなどでそれらを増幅させ、意図的に社会を混乱状態に陥れます。
本書はアメリカやイタリア、ハンガリー、イギリスなどを例に「怒りとアルゴリズムの統合から誕生したこの邪悪な論理」、"作られたポピュリズムが、社会に浸透していく様を描き出しています。
「カオスの仕掛人」たちの策略は、私たちの認知の内側を静かに侵食してきます。
それに対して無防備のままでいるならば、私たちは、自らの感情と作られた感情との区別さえ付かなくなってしまいかねない。
この前例のない事態に私たちはどう対処すればいいのか。社会を構成する一人一人が賢くなることは必須でしょう。
それとともに、世の中から置き去りにされていると感じる人々の怒りや不満を直視し、社会として包摂する必要もあります。
SNS政治の時代を読み解く好著です。
2019年初版。以後加筆され2025年日本語訳発売
筆者の先見の明が光る
【著者略歴】
ジュリアーノ・ダ・エンポリ(Giuliano da Empoli)
1973年、イタリア人の父親とスイス人の母親との間にパリで生まれる。ローマ・ラ・サピエンツァ大学を卒業し、パリ政治学院にて政治学で修士号を取得。フィレンツェ市の副市長、そしてイタリア首相のアドバイザーを務めた後、現在はパリ政治学院にて教鞭をとる。政治小説『クレムリンの魔術師』でアカデミー・フランセーズ賞を受賞。
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