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NHKによる2025年9月度の「政党支持率」が出ています下矢印

現在、総裁選による"ご祝儀相場"で自民党の支持率は、やや上昇中↗︎


参政党は多少勢いがなくなってきたものの若年層と中高年(特に男性)の熱が未だ冷めず


これを一般的な報道・世論とするとして、選挙ドットコムが行なった「政党マッチング」を見ると…


マッチング利用者(約400万人)の属性は無党派層が8割、18歳〜40代が7割


手一人一人が政党の理念・政策をチョイスしていくと公明党とのマッチング飛び出すハートがダントツ🥇でした。


みんな本当は

晴れ公明党大好きー飛び出すハート

なんじゃん!おーっ!


つまり、多くの日本人は、平和や福祉などの高邁な理想を持ち「中道政治」を望みながら、他者による巧みな情報操作によって、卑近な差別や対立に煽られ「右傾化」していることが分かります。

なぜ、正邪を鋭く見抜く賢明さを持つ日本人が騙されてしまうのか。それが「ポピュリズム(大衆迎合主義)の仕掛人」の怖さです。


国内外を問わず、選挙においてインターネットやSNSの影響が無視できないことは、もはや自明です。

今や政党や候補者ばかりか、支持者からも膨大な量の情報発信が行われるようになり、政治や選挙を取り巻く風景は急速に変わりつつあります。

インターネットやSNSの発達によって、多くの人たちの行動がビッグデータとして集積され、そこから個人の好みや感情も割り出せるようになりました。

データをもとに構築されたアルゴリズム(問題解決への手順、答えへのレシピ)は、時に私たち以上に私たちを理解しています。

かつては、そのことで世界はより合理的で予測可能になる - と信じられましたが、残念ながら現実は正反対の方向に進んでいるようです。

「人々の不満や怒り」を巧みに利用

📙『ポピュリズムの仕掛人』:LES INGÉNIEURS DU CHAOS  ジュリアーノ・ダ・エンポリ 著/林昌宏 訳(白水社)


▲「蚊帳の外に追いやられていたが、ついに歴史を動かす主体になった」との感覚をすり込む"仕掛人"


本書が指摘する「カオスの仕掛人」たちは、こうしたアルゴリズムを巧みに利用し、人々の不満や怒りを正確に把握します。


そして、虚実織り交ぜたコンテンツなどでそれらを増幅させ、意図的に社会を混乱状態に陥れます。


本書はアメリカやイタリア、ハンガリー、イギリスなどを例に「怒りとアルゴリズムの統合から誕生したこの邪悪な論理」、"作られたポピュリズムが、社会に浸透していく様を描き出しています。


「カオスの仕掛人」たちの策略は、私たちの認知の内側を静かに侵食してきます。


それに対して無防備のままでいるならば、私たちは、自らの感情と作られた感情との区別さえ付かなくなってしまいかねない。


この前例のない事態に私たちはどう対処すればいいのか。社会を構成する一人一人が賢くなることは必須でしょう。


それとともに、世の中から置き去りにされていると感じる人々の怒りや不満を直視し、社会として包摂する必要もあります。


SNS政治の時代を読み解く好著です。


2019年初版。以後加筆され2025年日本語訳発売

筆者の先見の明が光る



【著者略歴】
ジュリアーノ・ダ・エンポリ(Giuliano da Empoli)
1973年、イタリア人の父親とスイス人の母親との間にパリで生まれる。ローマ・ラ・サピエンツァ大学を卒業し、パリ政治学院にて政治学で修士号を取得。フィレンツェ市の副市長、そしてイタリア首相のアドバイザーを務めた後、現在はパリ政治学院にて教鞭をとる。政治小説『クレムリンの魔術師』でアカデミー・フランセーズ賞を受賞。


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