🎓恩師

平和の建設は、「諦め」と「希望」の競争である。「無力感」と「執念」の競争である。

諦めの無力感が蔓延すれは、それに比例して"力に頼る風潮"は増大してしまう。それこそが問題なのだ。


しかし、この世に、あの地獄のような惨劇をもたらす兵器を生み出したのは、人間である。ならば、人間の英知で核兵器を廃絶できないわけがない。

平和運動は、これまで、ともすると"一部の人々のもの"と見られがちであった。


しかし、平和といっても、決して日常を離れたところにあるものではない。現実の生活のなかに、また一人一人の生命と人生に、どう根本的な平和の種子を植え、育てていくか。

貧困や気候変動の問題をはじめ、SDGsの目標を達成していく道のりは、困難の連続でしょう。


しかし、現実変革を求める世界の青年たちの連帯があれば、乗り越えられない壁など決してないと、私は固く信じています。

青年の人間革命によって、社会も、国も、世界も、大きく変えていけるのです。


東京・国立競技場で未来アクションフェス

  • 核兵器の廃絶と気候危機の打開へ
  • 7万人の青年イベント
全国から約7万人が来場した「未来アクションフェス」。“諦め”から“挑戦”へ、“悲嘆”から“希望”へ、時代を変革しゆく主体者こそ青年!――核兵器の廃絶や気候変動を巡り混迷を深める世界にあって、未来を開くために身近な行動から始めようとの決意を共にした(東京・国立競技場で)
全国から約7万人が来場した「未来アクションフェス」。“諦め”から“挑戦”へ、“悲嘆”から“希望”へ、時代を変革しゆく主体者こそ青年!―核兵器の廃絶や気候変動を巡り混迷を深める世界にあって、未来を開くために身近な行動から始めようとの決意を共にした(東京・国立競技場で)

今、ここから、持続可能な未来への行動を―核兵器や気候危機の問題解決を目指す、若者・市民団体の協働によるイベント「未来アクションフェス」が24日、東京・国立競技場で盛大に開催された。約7万人が来場し、ライブ配信では約50万人が視聴。

イベントでは、アーティストがパフォーマンスを披露し、国連広報センターの根本かおる所長らが、核兵器や気候変動をテーマにトークセッション。約12万人から回答が寄せられた「青年意識調査」の結果を踏まえた実行委員会による共同声明が発表された。国連大学学長・国連事務次長のチリツィ・マルワラ氏がスピーチ。

今、ここから、持続可能な未来への行動を
手を携えて、平和な世界をつくろう――さまざまな団体が協力して行われた未来アクションフェス。持続可能な未来へ、差異を超えた青年たちの連帯を広げゆく
手を携えて、平和な世界をつくろう―さまざまな団体が協力して行われた未来アクションフェス。持続可能な未来へ、差異を超えた青年たちの連帯を広げゆく

世界が直面する重大な課題への協力の強化と、SDGs(持続可能な開発目標)のさらなる推進を目指す国連の「未来サミット」が、本年9月にニューヨークの国連本部で初めて開かれる。

サミットでは、国や国際的な枠組みにおける若者の意思決定への参画が議論の柱の一つであり、若者が主体的に参画し、その声で国際社会を動かしていくことが期待されている。

同サミットの開催に先駆けて行われたのが、若者・市民団体が協働した今回の「未来アクションフェス」である。

実行委員会は、核兵器や気候変動などの問題に対する若者の声を結集し、国連等に届けるために「青年意識調査」を実施。

 
音楽隊、鼓笛隊がオープニング

平和への思いを勇壮な調べに託した音楽隊・創価ルネサンスバンガード
平和への思いを勇壮な調べに託した音楽隊・創価ルネサンスバンガード
富士鼓笛隊の華麗な演奏と舞がオープニングを華やかに飾る
富士鼓笛隊の華麗な演奏と舞がオープニングを華やかに飾る

イベントでは、音楽隊の創価ルネサンスバンガードや富士鼓笛隊らがオープニングを飾る演奏・演技を披露。各アーティストが歌やダンスパフォーマンスを行った。

小学・中学・高校生の代表が、朗らかに希望の歌声を響かせた
小学・中学・高校生の代表が、朗らかに希望の歌声を響かせた
白手袋をはめた学生の有志が、スタンド席から舞台の演目に合わせて会場を盛り上げた
白手袋をはめた学生の有志が、スタンド席から舞台の演目に合わせて会場を盛り上げた

国連ユース担当事務次長補のフェリペ・ポーリエ氏、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長のメリッサ・パーク氏がメッセージ

その後、国連ユース担当事務次長補のフェリペ・ポーリエ氏、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長のメリッサ・パーク氏からのビデオメッセージが紹介された。この中でポーリエ氏は、今こそ気候変動などの地球的課題に一丸で挑み、勇気の行動を共に起こそうと強調。パーク氏は、若者の声で人々の意識を高め、核軍縮の流れに導こうと呼びかけた。

約12万人から集められた「青年意識調査」の結果発表に続き、「国連広報センター」所長の根本かおる氏、「グリーンピース・ジャパン」シニア政策渉外担当の小池宏隆氏、「カクワカ広島」共同代表の高橋悠太氏、「GeNuine」共同創設者の徳田悠希氏がトークセッション。「私たちの地球を守るために」等のテーマで意見を交わした。

次いで、実行委員会を代表して西方光雄(SGIユース)、室橋祐貴(日本若者協議会)、堀口美幸(Youth for TPNW)、田中美穂(カクワカ広島)の各氏が、青年意識調査の結果を踏まえた共同声明を発表。国連大学学長・国連事務次長のチリツィ・マルワラ氏に手交されると会場から大きな拍手が起こった。

国連大学学長・国連事務次長のチリツィ・マルワラ氏がスピーチ
スピーチするマルワラ氏
スピーチするマルワラ氏

スピーチに立ったマルワラ氏は、地球的課題の解決において、若い人々は希望の光であり、変革を推し進める動力であると強調。持続可能な未来をつくり上げ、平和な世界の実現に向けて共に努力していきたいと述べた。

未来アクションフェスの会場となった、東京・国立競技場。場外のエリアでは、各団体の展示や記念撮影スポット、キッチンカーなどが並び、開会前から多くの人でにぎわった
未来アクションフェスの会場となった、東京・国立競技場。場外のエリアでは、各団体の展示や記念撮影スポット、キッチンカーなどが並び、開会前から多くの人でにぎわった










(聖教新聞 2024.03.25)






ネルソン・マンデラ
"何事も成功するまでは、不可能に思えるものである"



ローザ・パークス
"未来の世界がどうなるかは、私たちが今、どのように生きるかにかかっています"