my🎓恩師
「苦しい時は、この闇が永遠に続くような気がするものです。しかし、そうではない。冬は必ず春になります。永遠に続く冬はない。誰よりも苦しんだあなたが、誰よりも人の心が分かるあなたなのです。誰よりもつらい思いをしたあなたは、誰よりも人の優しさに敏感なあなたのはずです」
ボランティアで各ご家庭を回っていると、様々な人間模様と出会います
あれはコロナ禍前…
両親が離婚して、母子家庭だった20代の青年。その後、闘病していた母親が死去してしまいました。
彼は自暴自棄になり失踪して、母親の葬儀にすら現れなかった…それが数年前。
そんな素性の彼と会うことができました。最初は聞く耳を持てないようでしたが、会うたびに次第に打ち解け、閉ざしていた心を開いてくれました。
母親の葬儀に出れないほど荒んでいた心、その罪悪感に苛まれた日々、ネットからの洗脳、孤独からの精神異常、自傷行為…
仕事も家庭も、友人も失い、他人と比べては自分を否定してしまう青年…
僕は、「生きているだけで価値があるんだよ」と語ると、顔を上げた彼は「信じていいんすかね」と。
「もう一人じゃない、大丈夫だよ」
彼との歩みは始まったばかりです
…と、あれから今までの2年間が、また大変でした
彼は、幻覚から軽犯罪を犯してしまい逮捕、心療内科の診断から入院。生活保護と自立支援により、奇跡的に精神&体調が回復…
因みに、軽犯罪はお咎め無しになりました
ともあれ、苦難は続いていくでしょう。亡きお母様からの「息子を頼みます」というメールは保存してあります。今後も、しっかりサポートしていきたいと思います
"自分を信じよ。あなたが奏でる力強い調べは、万人の心をふるわせるはずだ"
🇺🇸Ralph Waldo Emerson
"私がしなければならないのは、私にかかわることだけであって、他人が考えていることではない。
世界の中にあって、大衆の意見に従うことはたやすい。一人でいるなら、自分の意見に従うのは造作もないことだ。
偉大な人とは、たとえ群衆の中にあっても、一人の時と同じ独立心を保ち、にこやかな態度で人と接することのできる人である。
自分にとって、すでに意味を失った習慣に従う必要はない。そのようなことをすれば、自分の力を浪費するだけだ。時間は無駄になり、自分らしさも失われる。
形骸化した教会を維持したり、機能していない聖書協会に寄付をしたり、政府を支持あるいは批判するために多数党に投票したり、卑しい家政婦のように食卓を飾り立てたり ー
このようなことをしていては、あなたの本当の姿はベールに覆われ、周囲からは見えなくなってしまう。
無論、あなたの人生からも、たくさんの力が奪われることになる。しかし自分本来の仕事をするなら、あなた自身が見えてくる。
自分の仕事をするのだ。そうすれば、もっと強くなれる"
📖‘ Self - Reliance 「自己信頼」 ’
in 『Essays』(1841)より抜粋
● エマソン
アメリカを代表する思想家、哲学者。18歳でハーバード大学を卒業後、教師を経て、ハーバード神学校に入学、牧師となる。26歳で結婚するも2年後に妻が死去。
自由信仰を推進したため教会から追放されたが、それを契機に渡欧しワーズワース、カーライルらと交流し見識を広げる。
帰国後、評論作『Nature』(1836)、『Essays』(1841)などを発表し、ニーチェやソロー、ホイットマン、宮沢賢治、福澤諭吉など、後世に多大な影響を与えた。
エマソンは自身の中心教義を一言にすると、「個人の無限性である」と語り、「教会や教義に縛られない、個人の心の中にこそ真の信仰がある」と説いた。
1850年代には奴隷制に一貫して反対の立場を取り、リンカーン大統領に面会を行うなど政治にも影響を及ぼした。
神学を学び、牧師だったエマソンが徹底的に批判したのは、当時の既存宗教・教会の在り方でした
全く同じように現代の日本でも、神社への参拝、檀家制度など、個人の意思と関係なく縛り付けるものが足枷になっています。
また、"祖先の伝統に従って神を礼拝する無邪気な人々"(『Nature』より)という温床が、悪質な新興宗教やスピリチュアル等の氾濫を招いているように思います。
"特定の利益を求める祈り、なんであれ、万人にとっての善でないものを求める祈りは有害である"
現代人は、それらが無自覚なまま、自己中心的な無宗教主義(自分教)を作り、独善やドグマが、傲慢さを生み出し、他者への無関心、不寛容な批判の蔓延に繋がっているのではないでしょうか。
"しかし自分本来の仕事をするなら、あなた自身が見えてくる。自分の仕事をするのだ。そうすれば、もっと強くなれる"
「本来の人間性を取り戻せ、誰もが光輝く生命を持っている!自身に生きよ!」とエマソンの叫びが胸に響いてくるようです