TOYOTA GAZOO Racing ダカールラリー2022に4台体制で参戦、新たなカテゴリーのT1+クラスへハイラックスを投入
TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、サウジアラビアを舞台として2022年1月2日にスタートを切るダカールラリー2022に、4台体制で参戦します。
2021年大会に引き続き、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組をリーダーに、ジニエル・ド・ヴィリエールがデニス・マーフィをナビゲーターに、そして、2回目のダカール挑戦となるヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組、シャミア・ヴァリアワは新たに加わるダニー・スタッセンとのコンビという4台。

2021年大会での経験を踏まえ、チームはアル-アティヤ/ボーメル組のように経験豊富なスペシャリストと、ラテガンのような前途有望な若き才能の組み合わせでこの世界で最も過酷なイベントに挑みます。ヴァリアワも2021大会での21位という結果よりもさらに上位を目指します。
2019年にハイラックスでトヨタに初のダカールラリー総合優勝をもたらしたアル-アティヤ/ボーメル組は、2021年5月に行われたアンダルシアラリー、そして7月のバハ・スペイン・アラゴンという2つのクロスカントリーラリーで優勝。3年連続でFIAクロスカントリーラリー選手権のチャンピオンに輝いたアル-アティヤは、ダカールラリー2022で自身4度目の総合優勝を目指します。
南アフリカ出身のド・ヴィリエール/マーフィ組は、地元南アフリカのクロスカントリーシリーズ(SACCS)で成功を収めてきており、この戦いをテストベッドとして、ダカール仕様ハイラックスの開発を継続しています。このコンビは全7戦で争われているSACCSで、3戦を終えた時点でタイトル争いをリードしています。
2021大会では、初出場ながら序盤総合4位に浮上する速さを見せるも、ステージ5でクラッシュを喫しリタイアとなったラテガン/カミングス組は、経験豊富なチームメイトとの参戦により、更なる速さを示すチャンスです。SACCSで何度も勝利を挙げてきたヨハネスブルグ出身の若きラテガンは、初参戦のダカールラリーで注目を浴びることとなりましたが、来るダカールラリー2022でもその経験を活かした走りが期待されます。
そして4台目は、共に南アフリカ出身のヴァリアワ/スタッセン組。ヴァリアワは南アフリカで何度もチャンピオンを獲得してきており、TGRの一員として参戦した2021大会では自身初の完走を果たしました。2022年大会では、新たにナビゲーターとしてスタッセンを起用。スタッセンは初のダカール出場ですが、このコンビはSACCSに参戦してきており、良いコンビとして戦えるでしょう。

TOYOTA GAZOO Racingの理念である「もっといいクルマづくり」に基づき、チームはハイラックスの改良を続けており、2022年のダカールラリーへ向けて、チームは最新のレギュレーションにあわせて開発したハイラックスを投入します。
新カテゴリーT1+に適合させたハイラックスは、2018年に最初のバージョンが開発され、2019年にダカール制覇を成し遂げた、実績ある既存のハイラックスをベースにしていますが、タイヤは32インチから37インチへと大径化すると共に、トレッドは245mmから320mmへと拡げられ、サスペンションストロークも280mmから350mmへ伸ばされるなど、シャシー周りは大きく変更されました。
また、エンジンは発売されて間もない新型ランドクルーザー300 GR-Sへ搭載されたV6ターボエンジンベースへと変更。このエンジンは市販状態で305kW(約415馬力)の出力を毎分5200回転、650Nmのトルクを毎分2000回転で発揮しますが、ラリー仕様はさらにチューニングにより高出力化されます。
TGRはWECチーム及びWRCチームがそれぞれのカテゴリーで記念すべき勝利を挙げており、今後発表される予定の新型ハイラックスへの注目度も高まっています。WECチームがサーキットで、WRCチームが公道ラリーコースの場で活躍しているのと同様、ラリーレイドチームによる、世界で最も有名なクロスカントリーラリーレイドであるダカールラリーでの活躍に期待がかかります。
また、タイヤが大きくなるとドライブトレインの負荷が大きくなるため、ドライブシャフトやプロペラシャフトに加えてデフも変更されている。さらにワイドトラック化にともない、ボディワークのほぼ半分がハンターのオリジナルの外観を維持しながら新しい規則に合うように再設計された。
BRXが採用する持続可能燃料は、プロドライブとコリトン・アドバンスド・フューエルズが共同開発したもの。過去8カ月にわたって開発が続けられたこの新燃料は『Prodrive ECOpower(プロドライブ・エコパワー)』と名付けられた。
プロドライブ・エコパワーは最新のFIA規制に適合。主成分は農業廃棄物から製造された第2世代のバイオ燃料と、二酸化炭素を回収して生成されたeフューエル(合成燃料)だ。この新燃料は同等のガソリンと比較したとき、温室効果ガス排出量を80%削減するとされている。
ダカールラリー2022は今年もサウジアラビア1国を舞台とし、その砂漠地帯を時計回りに回るルートで開催されます。
ラリーは1月2日に、サウジアラビア北部の都市ハイールをスタートし、南下してエンプティクォーターへと向かいます。スケジュール中間となる1月8日にはサウジアラビアの首都リヤドでの休養日が設けられています。そして、ラリーは南西へとルートを取り、1月14日にジェッダでフィニッシュを迎えます。
































