TM Network
🎹使用機材(1984 - 1991)
80s中後期の邦楽界を牽引し、日本の音楽史にその名を刻んだTM Network。その歩みはシンセサイザーの発達と時を同じくしていました。
TM Networkが時代の寵児となり得たのは、リーダーの小室哲哉氏が、キーボーディスト兼プロデューサーとして制作のイニシアティヴを持つ立場だったことに起因します。
また、日進月歩の機材を調達するマニピュレーターの小泉洋氏(デビュー〜1985)、迫田至氏(1986〜1988)の貢献も非常に大きかったです。
国内外のヴィンテージから最新のシンセサイザーを駆使して、1曲ごと1音ごとにこだわりがあり実験があり、さながらシンセサイザーの博覧会でした。
今日はTM Networkのアルバムと主な使用シンセサイザーを年代順にご紹介していきます。
💿1st アルバム
『Rainbow Rainbow』(1984)
🇯🇵Roland
TR-808…1980年発売のリズムマシン。
🇯🇵Roland
Jupiter-8…1981年発売のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。
🇯🇵Korg
Polysix…1981年発売のアナログ・ポリフェニック・シンセサイザー。
🇯🇵NEC
PC-88シリーズ…1981年発売のパーソナル・コンピューター。1983年Ver.をマニピュレーターの小泉洋さんが使用。
🇺🇸Sequential Circuits
Prophet-600…1982年発売のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。
🇺🇸E-MU
Drumulator…1983年発売のリズムマシン。
🇺🇸Sequential Circuits
Prophet-T8…1983年発売のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。
🇺🇸E-MU
Emulator II…1984年発売の8ヴォイス・サンプラー。高額な「Fairlight CMI」を身近にした名器。
💿3rd アルバム
『Gorilla』(1986)
🇯🇵NEC
PC-98シリーズ…1982年発売のパーソナル・コンピューター。1985年Ver.から小室さん自らが使用。
💿4th アルバム
『Self Control』(1987)
🇯🇵YAMAHA
💿5th アルバム
『Humansystem』(1987)
🇺🇸Oberheim
Matrix-12…1984年発売のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。
💿6th アルバム
『Carol』(1988)
🇯🇵YAMAHA
EOS シリーズ
…1988年発売のFM音源搭載デジタル・シンセサイザー。初代はYS200。
…1990年発売の3代目となるB500からPCM音源搭載、小室さんがプロデュース。
🇯🇵YAMAHA
KXシリーズ
…1983年発売のMIDI発信マスター・キーボード。初代はKX1。
…1985年発売の2代目となるKX5。
…1990年から「Tetsuya Komuro Mind Control」というカスタム・モデルをメインに使用。
🇺🇸Moog Synthesizer
Memorymoog…1982年発売のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。1964年にロバート・モーグ博士により開発された名器。TMでは「Camp Fanks‼︎ ’89」より導入。
💿7th アルバム
『Rhythm Red』(1990)
D-70…1990年発売のローランド初のデジタル・シンセサイザーD-50の後継機種。
🇺🇸New England Digital Corporation
Synclavier…シンセサイザー、サンプラー、シーケンサー等の統合システム。
🇺🇸Hammond Organ
L -112…教会のパイプ・オルガンのサウンドを目指し、1934年にローレンス・ハモンドにより発明された名器。
💿8th アルバム
『Expo』(1991)
🇯🇵YAMAHA