オウム真理教の麻原をはじめ、幹部の死刑執行のニュースは、唐突な感じを受けながら、様々考えさせられました。

新たな"生命尊厳の世紀"をつくっていく我々の世代には、越えなくてはならない壁があるようです。

ドラえもん


「のび太くんが気に入らない人を瞬時に消せるスイッチで、次々に気に入らない人を消していったら、自分以外に誰もいなくなっちゃった…」そんな教育を受けて参りました、僕らは。 


ともあれ、未来をつくるのは子どもたち。その子どもたちの手枷足枷に、我々大人がなってはいないだろうか?と、18世紀のフランスの思想家ルソーの名著を紐解いてみました。


私たち大人が子どもに与える影響。まずは幼年期に大人の感情的な"気まぐれ""甘やかし"が導く将来の成長した子どもの姿を、ルソーは著作『エミール』の中に書いています。


"奴隷であると同時に暴君であり、学問を詰め込まれていると同時に常識を持たず、肉体も精神も同じように虚弱なこの子どもは、社会に投げ出されて、その無能ぶり、傲慢ぶり、そしてあらゆる悪癖をさらけ出し、人間のみじめさと邪悪さを嘆かせることになる。嘆くのは間違いだ。そういうものは私たちの気まぐれから生じた人間なのだ。自然の人間はそれとは違ったふうにつくられる"

『エミール』が書かれたのは約250年前のフランスですが、現代にも当てはまりますね。人間は文明の発達や経済の成長などの外面、環境的なものは変化してきましたが、内面、精神的には何も変わっていないのでしょう。


"万物をつくる者の手を離れる時、全てはよいものであるが、人間の手に移ると全てが悪くなる"

ちょっと辛辣過ぎる感じも受けます(だから当時は発禁、迫害、亡命を余儀なくされた)が、ルソーはそれを分かっていて、敢えて書いています。まずは自分の意見を正直に書いて、その反論を受け入れることもできる、と。とにかく人類にとって有益な書物になること、そして人間の良心を信じていたのだと思います。

それでは、子どもを理想的な"自然な人間"にするにはどうしたらよいのか。どういった教育法があるのか。エミール少年の成長と共に学びながら読み進めます。

つづく…

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