小室哲哉さんの電撃的な引退会見から数日…騒いでいたマスコミ、一般人は元より、ファンの中でも現実を消化して鎮まって参りました😌
ここで、My FavoriteなアーティストであるTM Networkを振り返ってみたいと思います😃
TM Network
木根尚登、宇都宮隆、小室哲哉
ただ（休みながらも）30年以上のキャリアのあるユニットなので、まずはシングル楽曲から、個人的なハマり方を通して紐解き、その魅力の中核に迫まってみたいと思います🤔
TM Networkの初期は、小室さんの同級生、小泉洋氏をマニュピレーターに、洋楽的な、かなり緻密でアヴァンギャルドな楽曲を制作していました。
デビューした1984年当時は、シーケンサー、シンセサイザーの同期技術が未発達な中で、PC（パーソナル・コンピューター）を世界最速のタイミングで音楽制作に導入した功績は大きいです。
マニュピュレーターの小泉氏が円形脱毛症になりながら、自作基盤を制作して、なんとかPC制御によるレコーディングを成功させることができました。しかし、技術的な革新性はレコードのセールスには結びつかず、不遇な時代が続きました。
試行錯誤を繰り返す中、楽曲制作、ライヴ活動、小坂洋二プロデューサー等の尽力もあり、地道にファンを獲得。マニュピレーターの迫田至氏のサポート、機材の進歩もTM Networkの追い風となってきました。
小室さんが、渡辺美里に書いたシングル「My Revolution」（'86）が大ヒット。美里はTMと同じレーベルで、高校生の時からデビューに向けてTMのスタジオに顔を出し、コーラスなどを手伝っていました。
翌年には、TM Networkにもノンタイアップながら、シングル「Self Control」というヒット曲が生まれ、ブレークの機運は高まりました。
10thシングル
「Get Wild」（'87）
…アニメ「City Hunter」のエンディング曲として制作。レコーディングは山木秀夫（dr）、窪田晴男（g）が参加。世間の知名度が上がり、TVの歌番組への出演が激増しました。
11thシングル
「Kiss You」（'87）
…Get Wildのヒットを受けての冒険作。このシングルVer.のレコーディングしたプレイヤーが不明なんです（以前、小室さんのラジオ番組に、まさに、その質問がありましたが、小室さん、お茶を濁して終わりました…）。
後に５thアルバム『Humansystem』（'87）の米国LAレコーディングではSteve Ferrone（dr）、Warren Cuccurullo（g）によりリメイクVer.が収録され、'89年にはChicのBernard Edwardsによりリプロダクトもされました。
ヒット曲ではないのに、ツアー・タイトルになったり、その後のライヴ・セトリに残り続け、様々なVer.で演奏されることになった不思議な曲です。
12th シングル
「Resistance」（'88）
作詞 小室みつ子／作曲 小室哲哉
…TVドラマのタイアップとなった曲。レコーディングでは青山純（dr）、鳥山雄司（g）が参加。この辺のミュージシャン起用は「いつも隣のスタジオでレコーディングしていた」という山下達郎さんの繋がりでしょうか？
アルバム『Humansystem』からのシングル・カット曲。この時期のライヴは山田ワタル（dr）、松本孝弘（g）がサポートで演奏していました。
♬隠れた名曲 🎸松ちゃんソロ〜
「Beyond The Time」（'88）
15th シングル
作詞 小室みつ子／作曲 小室哲哉
…'79年放映のTVアニメ「機動戦士 ガンダム」の続編が映画化、その主題歌として制作された楽曲。レコーディングは前作に引き続き青山純（dr）、鳥山雄司（g）が参加。
その後、６thアルバム『Carol』（'88）に先駆け、英国ロンドン、エアー・スタジオのSteve Nyeに送られ、再ミックスされたVer.が素晴らしい出来になりました。
14th シングル
「Seven Days War」（'88）
作詞 小室みつ子／作曲 小室哲哉
…映画「ぼくらの七日間戦争」主題歌。小室さんが手がけたサウンド・トラックからのシングル・カット。レコーディングはDavid Palmer（dr）、Clem Clempson（g）が参加。
この曲も、後に英国ロンドンでレコーディングされたアルバム『Carol』に収録される時にSteve Nyeにより再ミックスされ、素晴らしい出来になりました。
♬隠れた名曲 🕶キネバラ
「Come On Everybody」（'88）
16th シングル
作詞／作曲 小室哲哉
…アルバム『Carol』の成功と全国ツアーを展開中、NHK紅白歌合戦に出演。大胆なサンプリングをイントロに斬新なステージを披露した曲。
それまでのロック・バンド路線からミニマムなダンス・サウンドに移行し、当時先端のオーケストラ・ヒット音色を使用。
ドラムはTMでは久々の打ち込みで、ギターは松本孝弘。翌年、ChicのNile RodgersによりリプロダクトVer.も制作されました。
「Just One Victory」（'89）
19th シングル
作詞／作曲 小室哲哉
…アルバム『Carol』に収録されていたDavid Palmerによるドラムから打ち込みドラムへ差し替え、全体的にシンセ色を強く、エレクトロニックにしたリミックスVer.。ギターは松本孝弘。
C／Wの「Still Love Her」（作詞 小室哲哉／作曲 小室哲哉 木根尚登）は、アニメ「City Hunter 2」のエンディング曲で人気が高いです。アルバム『Carol』収録曲で、ドラムはSteve White、パーカッションはSteve Sidelnyk。アコギ＆ハーモニカは、もちろん木根さん！あと多分Ｂメロの作曲も！？
♬隠れた名曲🍂
「Get Wild '89」（'89）
20th シングル
作詞 小室みつ子／作曲 小室哲哉
…３枚同時リリースのリプロダクト・シングルの３枚目。英国PWLのPete Hammondによるユーロ・ビートVer.。全曲が海外の著名プロデューサーにリプロダクトされたアルバム『Dress』（'89）に収録。
「Dive Into Your Body」（'89）
21st シングル
作詞 小室みつ子／作曲 小室哲哉
…引き続きユーロ・ビート楽曲。シングルのみリリース。ギターは松本孝弘。この後、TM Networkはアルバム『Carol』の大規模な全国ツアーを終了し、各メンバーのソロ活動へ。
😃以上、全盛期のTM Networkのシングルを振り返ってみました。いずれ小室哲哉さん楽曲だけでなくアルバムも振り返ってみたいと思います。
…そうです❗実はシングルは小室さんの楽曲だけで、もう１人のTM Networkが誇る作曲家、木根尚登さんの曲はアルバムだけに収録されているのです❗
…木根さん、エア・ギターで話題になりましたが、本業は作曲家なんです💦エレキは弾けなくてもアコギやピアノは上手いです👍コーラスも絶品で、何より小室さん、宇都宮さん、そして木根さんというトライアングルの化学変化がミラクルでした❗😆
つづく
