サロンにおいでになるお客さま(仮:ブンさん←女性)の変わらない話。



ブンさんは、会社勤めです。

とにかく責任感がつよい。

がんばって、がんばって、

首も肩も腰も、凝りまくってます。


ブンさんと「凝り」とのつきあいは何十年と経っています。

かなりのヴィンテージもの。


これまで通ったサロン、接骨院は数知れず。

※施術者がうまいか、ヘタかはすぐわかるらしい


疲労は首肩腰にとどまりませんでした。

腱鞘炎も発症。


使いすぎですから、仕事をやすめばよくなります。

しかし、休みません。


ブンさん曰く


 やすめないわ・・・!

 だって、じぶんが休んでいる間になにか起こったら困るじゃない。

 周りの人は休んでいいっていうんだけれど、

 任せられないわっ!

 休めないかわりに上司に向かって、「痛い~。痛い~。こんなになってしまったわ~」

 ってアピールしてるの。



・・・やすんでいいんですよ、ブンさん。

周りのひとだって休んでいいって言ってるんですから。


休んでいる間になにか起きたら、そのとき残っている人で

考え、対処するんです。


 じぶんがいないと何もできない


って環境にさせたい願望がチラっと見え隠れ。それよか


 じぶんがいなくてもなんでもできる


の環境にできた方がかっこいい。

なにより、じぶんが楽できる。


そうやって、できない を できる にしていくことが

ほんとうの意味での仕事をする だとおもう。


ブンさんはきっとぜんぶわかっているんだとおもいます。

でも、手離せないみたい。そこには


 じぶんの居場所がここにしかない

 常に誰かから必要とされたい


があるんじゃないかな。


できない を できる に変えられる人が 必要とされる人です。


できない から わたしがやらなきゃ は

だれも楽にならない。

だれも成長しない。

だれも得しないから。

 

それでも、ブンさんは変わりたくないみたいなので、わたくしとしては

(メンタル面に触れられることを極端に嫌がります。だから立ち入りません)

今のままのブンさんのカラダをこれからも支えていきます。


変わりたくない がブンさんの望んでいることだから

そっと、それとなく、そこはかとなく、施術で支えます。



正しい、正しくないは置いておいて、

変わりたくない を選択するひともいる。