ごきげんうるわしゅう。養腸家で腸セラピストのmanoです。



食物繊維でもビタミンCなどでも、数字をうまいことつかって

あたかもすっごくたくさん入ってそうな印象を植え付けるケース、

少なくないようです。今日はそんなお話。


たとえば、


 バナナ3本分の食物繊維


とか


 玄米は白米の6倍もの食物繊維


とか。


なんか、いかにもたっぷり入っていそうな雰囲氣を醸し出しています。


バナナ3本分の食物繊維って、どれくらいかご存じですかね。

皮をむいたあとの食べるところ=1本=約100g見当の場合、

3本で3グラム前後よ。


納豆2パック(40グラム×2程度)食べてたほうが繊維量だけなら摂れます。

100グラム中6.7グラムの繊維があるので、2パック食べると5グラムちょっと

摂れている計算になるかな、おそらく。

ちなみにバナナは繊維以外にもビタミンBやらKやら、オリゴ糖も入っているので

トータル的には素敵な食材です。


続いて玄米。玄米の食物繊維量でよく対比され使われる数字は


 白米の6倍!


ってやつです。


なんかすごそう!!とおもったそこのアナタ、数字のトリックにハマってるかもですわ。


白米100グラム(茶碗にごくかるく装ったくらい)あたりの食物繊維って何グラムがご存じでしょうか。


0.2グラムです。


厚生労働省のサイトで「食品成分データベース 」確認できます。


この6倍ということは・・・


玄米100グラムあたりの食物繊維量は1.2グラム程度ってこと。

バナナ1本分とほとんどおんなじです。


玄米に関しては繊維以外の栄養素がそれこそたっぷりあって、そっちが侮れないです。


ちなみにキウイフルーツ大きめ1こ(これも約100グラム)食べると

食物繊維は2.4~2.5グラム摂れます。


可食部100グラムあたりの食物繊維量だけで比較するならキウイのが優等生。


 ○○の■倍


数字を使ったトリックです。


ウソはなに一つ書いてなくて。


いかにも多そうだと我々が勝手におもっているイメージを上手に利用してます。


数字が出て何かと比較しているときは、おおもとの何か

(例えば、玄米に対する白米)の数字がどれくらいなのか、

そこんところに注目して見るようにすると、いろんなことが

見えたりわかってきます。


※いろんなこと≒トリックだったり、オトナの事情だったりってこと

情報にふりまわされないじぶん になるためにも、ね。