ザ・ハイロウズ『不死身の花』をスタートに、YouTubeを垂れ流しにしながら別作業をしていたら、いつの間にか忌野清志郎に変わってこの動画が流れてきた。

 

「明日なき世界」忌野清志郎 佐野元春

 

 やっぱカッケーなぁ……。

 

 この2人と私では思想信条が違うというか、願うところは「人としての幸せ」ということで同じなのだろうが、そこへ向けての方法論は大きく異なる。

 だけど本気で本物のパフォーマンスはそんなことを超越するんだよ。

 今現在、キヨシローがこの頃と同じようなパフォーマンスをしていても、「何を青臭いことを」と思う反面で、きっと「青臭いからいいんだ」なんて風に思うんだろうなあ。

 

 私自身の思想信条は変わらずとも、キヨシローの思いは応援する。

 矛盾するようだが、私の中ではそうでもないんだなあ。

 どうにも説明が難しいのだが、そういう考えもあるよなあといったん受け入れて、そこから折り合いをつけようという気持ちになるって感じ。

 ちゃんと説明できているかどうかわからないが、いわゆる戦後平和教育の路線を支持することと、それに反対することは私の中で並列できることなんだ。

 共に目指すところが「人としての幸せ」であるならば、きっとどこかで折り合いは付けられる。

 

 仏教に例えるなら、キヨシローは釈迦の教えそのままを追求し、民衆に伝えようとする生涯修行僧。

 ところが今の世の中には、バカなのか、邪なのか、釈迦の教えを手前勝手に曲解して、それを自分の金銭や名誉などの欲得につなげようとするカルトまがいの連中が多すぎる。

 私が嫌うのは後者であって、前者の言葉には正面から耳を傾けたい。

 

 今もキヨシローが健在ならば、きっと誰かが主催する反政府デモなんぞには参加しないし、どこぞの左翼政党を応援したりもしない。

 ただ自分の歌をつくり、歌い続けるだけだろう。

 

 中国公演が中止になれば、そのことに文句を言う前にどこか別のところで代替ライブを打つはずだ。

 高市政権を罵倒するかもしれないが、それと同時に中国共産党のやり口も真っ向から批判していただろう。

 

 

 ところで、改めてキヨシローの享年を確認したら、私ももう同じ年齢になっていたのか。

 いやいや、まったく…。

 

 

※わしゃ競輪で頑張るよ…。