先日、劇場版『鬼滅の刃』を観に行ったのだが、映画館へ脚を運んだのはもう随分と久しぶりのことだった。

 

 学生時代は名画座のオールナイトなども頻繁に観に行っていたし、嫁と結婚する前もたびたび映画デートをした記憶があるが、いつからかまったく行かなくなった。

 

 パチンコパチスロを始めとする小博打にハマっていた時期は、2時間なりを拘束されることが苦痛だったし、映画代に使うカネがあれば元銭に回したいという感情が先立っていたからだ。

 

 それもあって、何か映画を「贅沢品」のように思い込んでいたところがあったのだが、久々に行ってみて「映画代ってむしろ安いじゃん?」と思いを新たにした。

 

『鬼滅~』はすでに公開からしばらく経っていて、しかも朝イチの回だったため、館内はガラガラ。

 近くの席に他の観客はいなかった。

 都心の一等地で、大画面を正面に、2千円程度の料金でゆったりと2時間なりの時間を過ごせる場所なんて、他になかなかないだろう。

 ネットカフェでもそのくらいはかかるし、今のパチンコなんて1パチでも平気で2時間/1万円也がふっとんでしまう。

 

 そうして思えば映画の内容に関係なく、いやむしろ不評でガラガラの映画を選んででも、映画館へ脚を運ぶ価値はあるんじゃないかなあ。

 

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