劇場版アニメや実写作品が「原作と違う!」と苛烈に批判されるケースをまま目にする。

 

 だが、原作漫画とはかけ離れているのに大成功を収めたアニメということでは、そっちの界隈にさほど詳しくない私でもいくつか思いあたり、たとえば『銀河鉄道999』などは主人公である星野鉄郎の造形が漫画やテレビ版アニメと映画ではまったく異なるが、大ヒットを果たしている。

 私は映画版が999デビューだったこともあって、後から漫画を読んでも断然映画版のほうが好きだった。

 

 『ルパン三世』のアニメは漫画のキャラを使っただけのほぼオリジナルのようなものだから、そもそも比較することが間違いなのかもしれないが、これも漫画原作とはまったく異なっている。

 ちなみに私がたまたま読んだ回は、「ヤッた女をすべからく虜にしてしまう男」が敵役として出てきて、まだ童貞だった私は、とある夫の妻も娘もその男にヤられてメロメロになってしまうという描写に随分とどぎまぎしたものだった。いまアダルト作品でNTRものが好きなのも、この時の影響が残っているのかもしれない。

 

『クレヨンしんちゃん』も元は4コマ漫画なので、アニメとは全然違っているのではないか(漫画は連載初期にしか読んでいないが)。

 

 『ワンピース』はもうしばらく漫画のほうは読んでいないし、映画も未見なのだが、こちらは完全オリジナルでつくられているのかな?

 あまり悪い評判を見聞きしない印象で、今ちょっと調べたら、原作者である尾田栄一郎が監修を務めていたり、ストーリーを書き下ろしたりしているのか。

 

 原作改変がことさらに悪く言われるのは結局、そうしてつくられた作品のデキが悪いからに他ならず、ちゃんとつくったものはそれなりに評価されるものなのだ。

 作り手側も、自作の悪評を「オタクファン」のせいにしちゃいけない。

 

 

※競輪note、前日は久々のプラス決着