RCサクセションの数々の楽曲のなかでもトップクラスにお気に入りのナンバー「ダーリン・ミシン」。
久々に聴いて、いまさらながらに気付いたのだが、これって男女関係の究極の真理を衝いているのではなかろうか。
すっとぼけて浮かれた男と、そんな様子に呆れ怒りながらも結局は甲斐甲斐しく世話をする女。
ジェンダー平等が言われるこのご時世には「男女差別だ」なんてお叱りも受けそうだが、しかし世のカップルの多くにこういった一面が見られるのではないか。
クリスマス時期に遊び惚けている男が、ワインを買って帰ってくる。
きっと収入には分不相応な高級なものだったりするのだろう。
「一人で遊んでばかり…」「そんなお金、どこにあるのよ」と文句を言いながらも、男のためのズボンをミシンで縫っている女。
恋人、夫婦、母と息子、どれにも当てはまりそうだ。
短い歌詞ではあるが、そのなかには純文学的な要素があり、見方を変えれば悲劇にもなりそうだが、イカれたポップな曲調により、深刻になることはなく、コメディ調のエンタメに昇華させている。
ホント好きだわ。
日本のポップス&ロック史上においても屈指の名曲なんじゃないかなあ。
※競輪は岐阜記念準決勝!