参政党批判をちょくちょく目にする今日この頃。

 だけど、参政党の勢いを止めるということでは、それってほとんど意味がないんだよなぁ。

 

 参政党の主張が変節しているとか、神谷代表の人格に問題ありとか言われても、おそらく前回参院選で参政党に投票した人たちの多くがそうしたことは織り込み済みだったと思うんだ。

 

 そのうえで、「とにかくいったん期待を寄せてみよう」ということで投票した人にとって、現状はまだプロローグのようなもの。

 

 漫画でいえばワンピースのルフィが「海賊王に俺はなる!」といって海に出ところ。あるいは鬼滅の刃の無限列車編で竈門炭治郎が猗窩座に向けて「逃げるな! 卑怯者!」と叫んだところ。

 

 そうして見た時に、主張の変節などは主人公の成長に伴って当然起こり得ることだし、人格に多少難があるとか、なにかしらのスキャンダルに見舞われたりというのも、「政権奪取ストーリー」の道程における一つのエピソードにしか過ぎない。

 

 あくまでもクライマックスはこの先、政権選択の懸かる次の衆院選なのだ。

 だから、そこまでは何があろうとも、投票することを決めているんじゃないかな。

 

 そんなふうに無意識のうちにも、王道の少年漫画のようなダイナミズムを参政党に感じて投票した人は結構多いような気がする。

 他党から新たに梅村みずほが加わって最前線で戦うなんてのも、いかにも漫画っぽいし。

 

 もちろん参政党を応援する人々のそれぞれが、その先のハッピーエンドを思い描いているんだろう。

 同時にバッドエンドも思い浮かんでいるかもしれないが、それでもとにかく動き出したストーリーの結末を見たい。

 参政党が良きにつけ悪しきにつけ知られることで、さらにこのストーリーに魅了される人は増えるんじゃないか。

 

 そんな思いを抱かせる政党が、いまのところ参政党しかないんだから、いまのままだとこの勢いは「実際に政権参画して、大失態を犯す」「衆院選でも圧勝しながら何もできなかった」ということになるまでは止まらないと思うなあ。

 

 

 

 だから参政党にストップをかけたいならば、参政党を批判するのではなく、参政党以上に魅力的なストーリーを国民に提示すればいいんだよ。

 ワンピースや鬼滅の刃よりもおもしろい漫画があれば、みんなそっちを読むよ。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーを思わせるような政界RPGを提示してもいい。

 

 だけど、たとえばれいわ新選組は絶対に「日本人ファースト」なんて言わないわけじゃん?

 多文化共生?

 そんなストーリーには、もはや大半の国民が飽き飽きしているんですよ。

 

 日本人ファースト以上に魅力的なフレーズを掲げれば、きっと参政党に勝てるんだから、批判している暇があるならそっちのほうで頑張ってやってみなさいな。

 

 

※競輪はいつも魅力的ですね。