昨夜、帰宅後にYouTubeのページを開くとM-1グランプリ2025、1回戦TOP3の動画が上がっていて「うへぇ……」と。
いや、もちろんM-1は楽しみなんだけど、これから延々と上がってくる動画の数を考えると、特に1回戦あたりは億劫かも。
きのうの動画にしても、3位のオッパショ石はまあ楽しく見られたけど、2位、1位と順位が上がるにつれて、どんどん無表情になってしまう。
正直、どんな奇跡が起きても、いいとこ準々決勝じゃない?
本人たちだって、決勝に行けるレベルとは思ってないだろうし、もし思っていたとしたら、それはそれでお笑いのセンスがない。
気分直しっていうわけではないけれど、一昨日に「漫才の名人を集めたホール漫才を」なんて書いたのだが、私の理想とする「漫才名人興行」の香盤を考えてみた。
大トリから下って前座までは以下の通り(分数はネタ時間)
・ダウンタウン(30分 ※大トリ)
・千鳥(15分)
・ビートたけし×ゲスト(20分 ※レジェンド枠)
~仲入り~
・フットボールアワー(20分)
・ナイツ(15分)
・霜降り明星(10分)
・金属バット(6分 ※前座)
仲入りの休憩時間も含めて、これでおおよそ2時間30分の興行。
会場はあまり広すぎても漫才鑑賞には向かないので、最大観衆2000人ぐらいのところ。
たとえば後楽園ホールなんかは、舞台と客席の距離が近く、会場のつくりも客が舞台に集中しやすそうでいいんじゃないか。
それをタイタンライブみたく、全国映画館などで同時中継するのもいいだろう。
出演者のマストは大トリのダウンタウン。
伝説の1日の時のようにダラダラとしゃべるだけでも十分鑑賞に耐え得る漫才になる。
「現代の漫才名人集合」としての興行の格を担保するためというか、開催に意義を持たせるためにも、今の時代のお笑いをつくったダウンタウンは欠かせない。
千鳥とフットボールアワーの出順は迷ったが、トリ前までの空気に合わせて、いろいろ手練手管を使いそうな千鳥をトリ前とした。この2組の代役としてチュートリアルや博多花丸大吉が入ってもいい。ブラックマヨネーズもいいのだが、今現在どんなネタをやっているか知らないし、何年か前のENGEIグランドスラムかなにかで見た漫才はそんなにだったので……。
ビートたけしは「レジェンド枠」で、ツービートとしての漫才よりは、たとえば高田文夫とか、水道橋博士、ヒロミ、所ジョージ。あるいは、絡みがあったかどうかわからないが有吉弘行とか、たけしにツッコミができてしゃべれる相手との雑談チックなものを想定した。たけし自身のしゃべりが年々キツくなってきているので、そのへんをちゃんと拾って広げられる相手ということで。
レジェンド枠にネタ芸人を起用する場合は、海原はるかかなたが第一候補。髪の毛ばかりを注目されがちだが、見るたびにちゃんと今様のネタをつくっていて、ちゃんと面白い。
あとはやや格落ち感はあるけれど、前回THE SECONDで見事な芸を見せてくれたはりけ~んずも候補になる。
同じTHE SECONDでインパクト抜群だったザ・ぼんちは確かにおもしろいけれど、それはあくまでもおさむの個性によるものであって、あんまり名人というイメージはなく、2番手以下の評価。その他、THE MANZAI時代からのレジェンド、西川のりお上方よしおやオール阪神巨人といったあたりは「昔の名前で出ています」みたいな臭いが強すぎて、個人的に好きじゃない。
ナイツのところは、現在寄席の主軸としてバリバリやっている漫才師の枠で、他候補としては海原やすよともことか、ジャルジャル、笑い飯、タカ&トシあたり。
霜降り明星のところは「次世代名人候補枠」。霜降りは、M-1優勝時のタイプのネタならあんまりなのだが、以前どこかでふつうの掛け合いをやっていたのが結構良かった印象があるので。
他は年齢ではそこそこ行っているが表舞台での活躍歴は浅い錦鯉とか。
かまいたちやオードリーは、テレビスターとしてのランクはもっと上かもしれないが、漫才名人という基準になると私的にはここ。
前座はもろに私の好み。まあ誰でもいいのだが、ちゃんとしゃべくりをやっている滝音とか、オズワルド、さや香とか、そんなイメージ。令和ロマンみたいなコント漫才がメーンのところは、M-1の色味が濃くなりそうで、個人的にあまり入れたくない。
漫才名人ということになると、世間一般では爆笑問題やサンドウィッチマン、中川家、あとミルクボーイ、ウエストランドあたりの名前も挙がりそうだが、ここらのコンビは(あくまでもテレビ等で見かける印象ではあるが)過去の自分のネタの再生産をやってるようにしか感じられず、私個人としての興味は薄い。
このメンバーでのホール漫才を、3か月に1ぺんぐらいの頻度でやってくれないものかしら。
以上、チラ裏でした。