優勝のツートライブ、ふさわしくないとか言うつもりはないが、個人的にはあまり好きじゃない。
きっと「これおもろいやろ?」と押し付けてくる感じのものが肌に合わないんだな。
ツートライブと同じく関西で人気のダブルヒガシやフースーヤもネタの質は異なるが「押し付けてくる」感じは似ている。
よしもと新喜劇にもそんなところはあって、だからこれらが苦手なんだなと改めて思った次第。
あくまでも個人的な好き嫌いであって、なにか評価をしているわけではない。
優勝本命とされていた囲碁将棋の失速は、ここでの予想でも触れていたのだが、やっぱり根建の圧の強さは6分×3も見ると結構しんどい。
3本目は毛色を変えたネタだったが、凝っていたぶん、長時間の観覧で脳の疲れた審査員客はついていけなかった部分があったのではないか。
その点、ツートライブは力の抜けたネタで、そこが勝因だったように思う。
大会を改めて振り返ってみて、もっとも感心したのは今回がマンザイ初見だったはりけ~んずで、これならいつどんなところで見てもうれしいよなあって感じ。
すごくいい芸だったと思う。
評価されているザ・ぼんちはたしかにすごかったのだけど、5年ぐらい前と比べると、おさむ師匠の滑舌がかなり悪化していたかなあ。年齢的に仕方はないのだが。
何度もネタを見返したくなるのは結局推しの金属バットで、2本目の「じゃんけん」は何度もみたネタだが、そのぶん仕上がりがよく、新たなくすぐりもあって、1本目よりもよかったんじゃないか。
「いっせ~ので“6”」とか何度見ても笑える。
小林の指の形の気持ち悪さとか、6という数字の絶妙さとか最高じゃん?
芸人によってはあそこのくだりだけで1分とかやりそうなぐらいに創意工夫が詰め込まれていて、それを友保のツッコミ一発だけで流すなんて、とってもぜいたくじゃないか。
ボケはあくまでもさらっと流して、それをツッコミで笑いにするというのはダウンタウン以降の主流で、金属バットもその流れにある。
一方、ツートライブはTHE MANZAIのころの「ボケが前面に出て主張して、ツッコミは合いの手」という流儀に似ている。
THE MANZAIの主舞台だったフジテレビで、当時の空気を感じさせるマンザイのツートライブが優勝したということか。
だからなんだと理由付けをするものではないのだが。
※本日、武雄ミッドナイトGⅢ開幕!
