もっと全体的に速い展開になると見ていたのだが、九州先頭の嘉永泰はブン駆けるのではなく標準的な先行。
そうしないことには太田海にやられるという判断だったのか。
太田海の落車は「力尽きた」ような風にも見え、これも九州作戦がバッチリ決まったゆえのことなのだろう。
結果、山田庸の優勝だから、こちらからは文句のつけようもないのだが、私が本命に挙げた一発捲り狙いの坂井洋=杉森輝には厳しい展開となってしまった。
展望記事で注目選手として取り上げた山口多は9・1・7・3。決して悪くはない成績だが思っていたほど良くもなかった。
特に3日目、着差はそれほどでもなかったとはいえ佐々木堅に捲られたのはかなり意外で、これのせいで「今回武雄は捲りが決まりやすいのか」と捲り予想の比重が高くなってしまった面もあった。
山口多は次の4/22初日の宇都宮FⅠから、ほぼ1週ごとのFⅠ戦出走予定となっていて、そこでどのような走りを見せるのか引き続き注目していきたい。
好印象だったのは三重の伊藤裕。
連日、自ら積極的に動いてしっかり位置取りをしていて、これが続くようなら今後は穴の狙い目となりそうだ。
次回グレードレースは4月19日初日の川崎記念・桜花賞。
SS班が6名出走予定(武雄2日目欠場の新山響はどうなるか知らん)の豪華メンバーだが、そんな中でも注目すべきは中野慎。
ヤンググランプリでは太田海に競り勝っていて、そのときの力関係を当てはめればここでも上位陣と互角以上のレースをすることになりそうだ(南関勢の引っ張り役みたいな番組編成にならなければ)。
下位で注目したいのはまず竹内雄。前走の四日市FⅠナイターは連日思い切りのいい仕掛けを見せていて、一時の絶不調からは確実に上昇している様子。
川崎がホームバンクの齋藤雄も、2月静岡記念の快走以後、2場所ほどは低迷していたが、ここにきてまた積極性が出てきた印象で、一発大穴を開けることに期待している。
※競輪予想noteもよろしくです。
