本命対抗の脇本雄と深谷知が1、3着とはいえ、展開はまったく予想外で、実質的には大ハズレ。
買い目自体は当たりに近かったけど、惜しかったわけではない。
仮に深谷知が2着まで伸びていたとしても寺崎浩を買っていないんだからどうしようもない。
古性優が眞杉匠を切りにいったところでは「なるほど、古性優が関東勢を押さえたところから寺崎浩がブン駆けるのね?」なんて思ったんだがさにあらず。
寺崎浩については、去年の小倉競輪祭あたりから「もう自分のレースしたっていいんじゃない?」って思っていたのだが、それでも決勝では前で地元勢を引っ張るレースを続けていて、「だったら脇本雄のグランドスラムが懸かったこのレースも当然引っ張るでしょ?」と思ったら急に自分のレースだってさ。
ズルいよ……と言いたいところだが、結果は番手の脇本雄が優勝で自身も2着ならこっちとしては文句をつけられない。
しかし今回の開催はどうにもつかみどころのない結果が多くみられたなあ。
最後方からの捲り追い込みがビシビシ決まってるような印象で、10万車券、何本出た?
絶強状態だった郡司浩も準決で負けちゃうし。
もしかすると、これをきっかけに競輪界の勢力図が変わるのかも。
その意味でも次回グレードレース、3月1日からの名古屋記念は注目だ。
上昇気配の感じられる新山響vs全日本選抜では冴えなかった郡司浩は、ここにきての気配も含めればほぼ互角か。
ただし東北勢は、新山響が良くても、守澤太や小松崎大は全日本選抜で全然。
佐藤慎は故障明けということで、地区的には迫力不足の感もある。
中部地区開催なのに活きのいい若手、名古屋がホームバンクの藤井侑や富山の村田祐が欠場となりこちらも主役級不在。
元愛知の深谷知が地元扱いされそうなぐらいに中部勢が手薄なのは残念なところだ。
GⅠ直後ということで、全日本選抜から直行する選手たちがどのくらいのデキでここを迎えるのかは、それぞれ当人次第となるだろうから、初日2日目は様子見するのが吉か。
下位の注目選手というか、そんなに積極的に推すわけではないけれども「このところ成績以上に雰囲気がよく、もしかしたら穴をあけるかも」と感じている選手を以下に列挙しておく。
原大智 宮城
山内卓也 愛知
昼田達哉 岡山
吉本哲郎 広島
蒋野翔太 徳島
曽我圭佑 熊本
買い目に悩んだ際にはご一考を。