古性優の優勝は当然といえば当然のこと。

 

 それはさておき松本貴が脚力的にも展開的にも「強者」ぶりを発揮した一戦だった。

 地元ラインに競りかけていくことからして想定外だったが、打鐘過ぎには競りにケリをつけたのは並みの選手にできることではない。

 なにせ相手は地元のエース格である東口善だったのだ。

 東口善にしても相当気合いが入っていたに違いなく、それを簡単に競り落とし、なおかつ番手捲りまで放った松本貴が、私の想定を遥かに上回る強さだった。

 私の予想だと、松本貴は4番手あたりからの捲りで東口善の捌きを乗り越えられるかどうか、ってぐらいの感じだったもの……。

 

 ただし、それを遥かに上回ったのが古性優で、松本貴の発進にもまったく焦る様子は感じられず、無理なくきっちり差し切ってみせた。

 古性優がもうちょっと焦って仕掛けてくれれば、結果4、5着となった私の買い目、山口富も菅田壱も、古性優を追いかけて確定版入りしたかもしれなかったのになあ。

 その意味でも古性優が強すぎた。

 

 決勝以外で気になったのは11Rに出走した新山響。

 渡邉雅との先行争いは想定外だったかもしれないが、それでも寺沼拓に捲られるかね?

 新山響が不調だったのか、それとも寺沼拓のデキがよかったのか。

 今後のレースに注目したい。

 

 

 そうこういううちに、早くも16日からは大宮記念の開催となる。

 ぜひとも注目したいのが脇本雄の走りで、捲りが効きにくいとされる皿バンクの大宮で、いったいどんなレースを見せてくれるのか。

 グランプリのような強先行を披露するようなら、今年一年は一格上の脇本雄が見られるかもしれない。

 

 

 下位で注目しているのは茨城の吉田昌司。

 吉田拓の弟ということで血統的に優秀であることは間違いないが、ここにきてようやく先行で結果が出始めている。

 先行有利かつ地元地区の記念で、本人はもちろん、後ろにつける関東勢を勝ち上がらせるなど大きな仕事をしそうな予感がある。

 

 

※競輪noteもヨロ!

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