ここ数年、ずっと「正月休みの短さ」に文句を垂れていた。

 私自身は、正月休みといっても発注元からの連絡がなくなるだけで、やることはたいして変わらない。元旦、2日とお笑い三昧になるぐらいで、それ以外は仕事をしたりダラダラしたりという日常モードである。

 

 だから会社員の正月休みが長かろうが短かろうが関係ないといえばそのとおり。

 しかしながら、正月の雰囲気が新年からたった3日で消え始めるのが嫌なのさ。

 

 それが今年は多くの企業が5日まで休みで6日が仕事初めだという。

 よきかな、よきかな。

 

 もっと日本のサラリーマンは休んだほうがいい。

 

 こういうことを言うと「いまどきのヤツらは休むことばかり考えて…」とか、「昔の企業戦士は…」なんてことを言われそうだが、昔とは時代状況が違うから。

 

 高度成長期からバブル、バブル崩壊の直後あたりまでは、やればやるだけ見返りがあった。

 懸命に仕事に励めば、直接的には給料がしっかり上がった。

 そうして出世すれば経費もどんどん使えるようになり、タクシー乗り放題、オネエちゃんのいる飲み屋も行きたい放題。お客さんを連れてソープランドへ行っても領収書が切れちゃう。

 

 また自分の働きと会社の業績が直結しているような実感を持つことができた。

 会社の利益が持ち株会社だの連結決済だのややこしいところへ流れるというのは当時もあったのだろうが、その割合は今ほどではなかったのだろう。自分たちの挙げた業績と会社の成長が正比例しているように感じられたものだった。

 それで会社が大きくなれば、そこで働く自分自身のブランド価値も上昇していった。

 

 それだからみんな「24時間働けますか!」と日々奮闘していた。

 

 それが今はどうか。

 経費も使えず、給料も上がらず、それなのにイケイケどんどんだった時代と変わらぬ労働を強いられている。

 バカバカしい。

 

 アルバイトやパートでもやたらマジメな人がいて、それ自体は立派なことだとも思うが、しかしながら「たいして給料をもらえるわけでもないのに、なんでそんなに真剣なの?」と思ったりもする。

 

 それにしても、なぜこれほどに労働環境が変わってしまったのか。

(明日に続く)

 

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