街中でたまに見かける「魚のアラ回収業者」のお兄さん(といっても40歳ぐらいなのかな?)。
回収用のトラックの荷台に料理屋や鮮魚店などから出たアラをどんどん積み込んでいくのだが、これは豚などの飼料に混ぜて使われるのだという。
そのお兄さん、いつ見てもニコニコと笑顔で、「立派だねぇ」と声掛けすると「笑ってなきゃ、この仕事、やってられないですよ」とやっぱり満面の笑顔。
冬場の今でも、トラックの荷台から生臭いニオイが道端にまで漂ってくるのに、これが夏場ともなれば、むき出しの荷台に放り込まれたアラは太陽光の直射を受けてたちまち腐敗臭に包まれる。
そんな仕事の環境がちょっとでも嫌だと感じたならば、そりゃあ毎日働くなんてとてもできやしないだろう。
「笑ってなきゃ」という返答は、こちらの想像どおりで、辛い仕事も笑顔で乗り切るという態度は、わかっていてもなかなかできることじゃない。
だからといって、辛い顔をしていたら自分の性根の部分から腐ってしまいそうだものなあ。
つねに笑顔でいることによって自分の精神を保つとともに、周囲からの覚えもめでたくなる。
それだから魚の生臭いニオイを毎日垂れ流していても、お兄さんのことを知っている人は誰も文句を言わない。
いろいろと寓意を含んだ話ではなかろうか。
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