直接見たわけではないのだが、テレビのワイドショーの連中が、兵庫県知事選の結果を受けて「オールドメディアの敗北」とかなんとか言っているという。
状況だけでいえば、たしかにSNSの発信力がテレビや新聞を上回ったというのはたしかだろう。
オールドメディアがこぞって貶してきた斎藤知事が、結果的に当選したわけだから。
だがよくよく考えてみると、それで「テレビの敗北」というのも変な話だ。
先日もここで記したが、SNS上は決して「斎藤支持一色」だったわけではなく、斎藤を批判する声も同程度にあったのだ。
オールドメディアの連中はどうしても「デマや扇動に流された」ことにしたいようだが、実態は数多の情報をしっかり取捨選択した結果、斎藤に票を投じる者のほうが多かったという、至極当たり前の結果でしかない。
だから正確にいうと「テレビや新聞の報道がネット世論に負けた」というよりは、「テレビや新聞が無視されるようになり、影響力がなくなった」というほうが現状に即しているのではないか。
あとオールドメディア側の言い訳として「テレビや新聞は公平を期するために、誰か一人の候補に肩入れするような報道はできない」みたいなことを言っているようだが、これもまた妙ちくりんな言い訳でね。
だってこれまでの選挙に関する報道で、いわゆる泡沫候補についてしっかり時間を割いたことがあるのかい?
そんなのNHKの候補ごとの政見放送ぐらいのものだろう。
勝手に有力候補を選んで、それらの紹介に時間を割き、その他候補は形ばかりに名前を出すだけという放送をこれまで当たり前に行っていて、兵庫県知事選にしたって立候補者は7人だっけ? そのうちの下位4人についてしっかり報じたメディアってどこかあるのかい?
散々、恣意的な報道をしてきたくせに、思い通りの結果にならないと文句を垂れるとか、そんな態度だから余計に民意が離れていくのだ。
粛々と「斎藤氏が当選しました」と、事実だけを報じておれば、まだ「信頼を寄せよう」という人もいるだろうに。
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