【歌詞日本語訳】The Rolling Stones - Sympathy For The Devil ‘‘悪魔を憐れむ歌‘‘ (youtube.com)
これまで洋楽全般においては雰囲気だけで聴いてきた面が大きくて、正直、あまり和訳とか気にしてこなかったんですね。
それが2日ぐらい前だったか。たまたま和訳歌詞付きのザ・ローリングストーンズ『悪魔を憐れむ歌』がユーチューブのサムネに上がっていて聴いてみたんだけど、たまげたなあ……。
私の生まれて間もないころに、こんな曲が歌われていたなんて、とても信じられん。
ミック・ジャガーがどのくらいの思い入れでつくったのかはわからんよ。
何かの作品に感化されて、「カッコいいじゃん」ぐらいだったのかもしれない。
(ミックって音楽的なカッコよさが最優先で、あまり深い哲学はないようなイメージがあるもんで。私の偏見かもしれんが)
だが、たとえ動機がどうであったとしても、この曲がとんでもない名曲であることは揺るぎない事実だ。
これに比べれば『ボヘミアン・ラプソディ』は虚飾過多だし、『ゴッド・セーブ・ザ・クイン』は児戯に等しい。
いやこの2曲だって素晴らしくって私にとっての洋楽歴代20曲には確実に入ってくるのだけど、それを遥かに上回るほど『悪魔を憐れむ歌』は深くてすごい。
50年以上前はこんな曲が流通できたってのも驚きで、今これをつくろうとしてもレコード会社が許してくれなさそう。
文化は確実に衰退している……。
邦題は「悪魔を憐れむ歌」だが、歌詞はまさに原題どおり「シンパシー・フォー・ザ・デビル」。
悪魔と向き合い、悪魔を知る。
世の中から悪が消えることはない。
だからこそ悪魔の気持ちを汲み取って、それにどう対処していくべきなのかを各人それぞれ考えねばならない。
これはサタニック趣味とは違うんだ。
悪魔になれと言うんじゃなく、悪魔の存在を認め、そのうえで「きみたちはどう生きるか」という話なんだ。
悪魔的混乱、それはLGBTやらグローバリズムやら、いろいろな形でにじり寄ってくるのだが、その存在自体は認めたうえで、どう対処していくのが自分にとっての正解なのか。
そこのところを考えながら生きていくのがまっとうな生き方というものではなかろうか。