アサシンクリードシャドウズ炎上騒動 (あさしんくりーどしゃどうずえんじょうそうどう)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)

 

 このところ話題になっているアサシンクリードシャドウズの黒人侍・弥助の件。

 私自身はもう1、2ヶ月ぐらい前に『プク太の世界時事ニュース』(プク太の世界時事ニュース - YouTube)であらましを見ていたので、正直なところ「あらあら、いまごろ」って感じで、あまりアツくなることができなかったりもする。

 

 織田信長が小姓として抱えた弥助の話なんてのは、戦国時代の歴史にいくらか興味のある日本人なら、ほとんどが耳にしたことがあったんじゃないの? 

 

「イエズス会の宣教師が黒人奴隷を連れているのを見て、肌の色や巨躯を珍しがった信長が譲り受け、他の人間をビビらせるためなのか話のタネにするつもりだったのかは知らんけれども小姓として従え、連れて回った」なんてことは、私としては常識としてずっとアタマに入っていた。

 要は、珍しい高価な茶器を見せびらかすような意味合いで、弥助を連れていたんだろう、というのが私の理解である。

 

 だから「ゲームの中で弥助が侍として活躍する」と聞いても、本音のところでは「あぁそうですか」「勝手におやりなさいな」って気持ちが強かったりもする。

 自分が「違う」と心底から思っているものを、どうこう言われても、余程信頼に足る史料でも発見されないことには、私自身の考えが変わることはないからね。

 何をどう言われても、気持ちは一切揺るがない。

 

 ただ、アサクリというのは、これまでの作品においては史実に則ったつくりをしているのだとも聞く。

 そうすると弥助のことを知らない人たちは「黒人侍・弥助」を信じることになるかもしれん。

 しかもなんだか「日本の侍の起源は黒人だ」(坂上田村麻呂黒人説)とか、「戦国時代の日本には黒人奴隷が多数いた」とか、デタラメを吹聴している外国人どもがいるらしい。

 

 しかし、まともに考えれば、坂上田村麻呂の時代から黒人侍がいて、多数の黒人奴隷もいたというのなら、それを伝える文献や史跡が残っているはずだし、遺伝子レベルでも日本中に広がっているはず。

 そうした痕跡が見られない時点で、「黒人侍説」「黒人奴隷説」がデタラメであることは明白だ。

 

 そんなデタラメを主張をしている人間が単に間違っていただけというのであれば正解を教えてやればいいことなのだが、どうもヤツらの言説やふるまいを見たところだと、意図して日本の歴史を改竄しようとしているふうにもうかがえる。

 

 そういったことには早いうちにNOを突きつけねばならぬ。

 ゴキブリを一匹見つけたら~というのと同じだ。

 

 

 

 てことで思い出したのが、2017年、筒井康隆が慰安婦像を嘲笑した一件だ。

笑犬楼大通り 偽文士日碌 二〇一七年 四月四日(火) (shokenro.jp)

「あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう」

 

 上の記述に関して、筒井は以下のように語っている。

 

「慰安婦像のことを書いて炎上したわけなんだけれども。あれも拡散の一種ですね。ブログの一部分を切り取ってTwitterにあげたら、騒ぎになった」

「ただ単に韓国の悪口を書いていると思われたら、かなわんのですよ。僕は戦前から生きていますから、日本人が朝鮮にどれだけひどいことをしたか知っています」

 

「炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 - Yahoo!ニュース (同記事より抜粋)

 

 だが、筒井ほどの高名な作家が、これほど強烈な言葉を投げかけて問題提起をしてもなお、いわゆる慰安婦問題は蔓延り続けている。

 

 そんなことを繰り返さないためにも、アサシンクリードのゲームが発売される前からきっちり批判をしておくことはとても重要なんだよなあと、改めて思い直した次第。