1回戦第4試合以降、ずっと私の予想は裏目だった。
タイムマシン3号、あんなに負けるかなあ。
別にタイマを贔屓しているわけではないのだが、お笑い好きならきっと2度3度と見ているであろうネタっていうところがマイナスに作用したのか。
見たことのあるネタできちんと笑いを取るのは立派なことだと思うんだがね。
そのタイマを破ったザ・パンチ。
浜崎の動きというのはミスター・ビーンを取り入れているのだろうか。
おもろいのはおもろいけど、想像は超えなかったかなあ。
準決もタモンズのほうがオモロイと思ったし。
タモンズはもろに私の好みだった。
あの漫才なら何本でも続けて見てられる。
個人的な今大会の2トップは金属バットとタモンズだった。
でも決勝まで進めば、「もうパンチでいいよ」と投げやりではなく前向きな意味で思ったりもしていたのだが、そこは負けるんかい。
「砂漠でラクダに逃げられて~!」とか入れてきたところに、私としてはグッときたりもしたのだが。
優勝したガクテンソクに対する私の印象は「いつも75~80点ぐらいの漫才をしている」っていうもので、見ればおもしろいけれど熱狂まではいかないって感じ。
大爆発はないけれど、ずっと高いアベレージでおもしろい。だけどわざわざ動画を探してまで見たいってほどではないという。
これは昨年覇者のギャロップも同様で、そうしてみるとTHE SECONDとはこの手の芸人が優勝する大会ということなのかもしれない。
大勢のお客さんの意見ということになれば、結局そういうところに落ち着くのか。
今回のガクテンソクもずっと平均点以上にはおもしろかったのだが、1回戦はサラっと流して、準決と決勝にネタを残すような感じとか計算づくな感じが見えちゃうと、ちょっと冷めるというか。
漫才自体もゲームメイクもお上手ですね、って感じ。
だけどゲームメイクって私個人としては、芸人に求めてるものではなかったりもするのさ。
準決でガクテンソクに負けた金属バットだって、単に勝つことだけを目指すなら、過去ネタの名作を引っ張ってくることもできるだろうに、そういうのをダサいと思っているのか、単純に昔のネタに飽きちゃうのか。
本人たちがどう思っているのかはわからないが、この1年ぐらいでやってきた新しめのネタをかけるのは、まさしく今を生きている芸人って感じがして、私としては好もしく思っている。
優勝コメントもさほど興味を持てなかったので、ザ・パンチの点数が激低だったのを見届けたところで、初回から惰性で見ている『怪獣8号』にチャンネルを変えてしまった。