YouTubeのラーメン動画をちょくちょく見るのだが、どうにも気に食わないというか違和感を拭えない言い回しがある。
それは生タマゴを溶いたものに麺をつけて食べることを「すき焼き風」ということ。
私にとってのすき焼きとは、あくまでも甘じょっぱくした牛肉を食べるというところにあって、生タマゴというのは脇役でしかない。
そういう認識であるため、「すき焼き風にしてすする」と言われると反射的に甘じょっぱい味を思い浮かべてしまって、途端に思い浮かべていたラーメン本来の味が頭から消し飛んでしまうのだ。
まあ難癖のようなものだが、でもやっぱり、できれば「すき焼き風」っていう物言いは止めてほしいかなあ。
言い回しだけのことではなく実際問題、生タマゴって要る?
二郎系の店で試したことがあるのだが、腹パンになりかけているところで味変のつもりで生タマゴにつけてみたら、もともとのしょっぱ味がボヤけ、タマゴ特有の生臭さばかりが際立って、ぶっちゃけ気持ち悪くなってしまった。
どんぶりに投入する月見はむしろ好きなほうなのだが、二郎系での直づけは正直厳しい。
ふだんはかなりのタマゴ好きで、嫁にも常日頃から「夕飯は週3日タマゴかけごはんでOK」と言っているぐらいの私が、「気持ち悪い」と思ってしまうぐらいだから、ラーメンと生タマゴの直づけって、じつは全然合わないんじゃないかなあ。
そんなことを思いながら、昨日の昼、「ちょっと気合いを入れよう」と本八幡『ぶたけん。』まで自転車でひとっ走り。
小ラーメン(麺量300g)、ニンニク油を食いに行った。
しばらく行かなかったらなんか値段上がってたね。
小980円は30円アップ? 80円アップ? どっちかよく覚えてないのだが、まあ二郎の気分になっていたから、深く気にせず食券を購入。
もちろん生タマゴはなし。
このところ、ほぼ月イチの二郎系は、同じ本八幡の『長次郎』のほうばかりへ行っていて、正直なところ味のまとまりということでは『ぶたけん。』よりも『長次郎』のほうが上だと思っているのだが、二郎系を喰らう時というのは決して旨さが最優先というわけではない。
ちょっとトゲトゲしいぐらいのしょっぱ味のところにコショウをぶっかけて荒々しく喰らう楽しさということになると、ちょっと『長次郎』のほうは小ギレイすぎる。
久方ぶりの二郎系は思っていた以上に腹にきて、たぶん生タマゴ付けてたら食い切れなかったなあ、などと思いつつ帰宅した。
夕飯時、嫁から「ニンニク臭い! どこで何食べてきたのよ!」と叱られた。