オズワルドがとにかく仕上がっている風で、今年は去年と一味違うなあ、と。

 これは優勝候補と言っていいんじゃないか。

 対抗はロングコートダディ

 とりあえず3回戦の動画を見た限りではこの2組が抜けていたように思う。

 新顔がとんでもない飛び道具を隠し持っていない限り、これまでの実績からしても6~7割くらいの確率で上2組の優勝争いになるんじゃないかと予想しておく。

 

 他のこの回の通過組で良かったのは、まずひつじねいり。強烈なしゃべりに動きの迫力も加わった出色のデキだった。

 ラグビーW杯ネタという即席ぽい時事ネタでクリアできたのも、ネタの温存という意味で良かったのではないか(他に勝負ネタがあればの話ではあるが)。

 

 小道具コントのイメージが強いスーパーニューニューが、しゃべくりで通過。しかもフーゾクという危うい内容で、これで通過できたのは、それだけデキが良かったからだろう。実際、下ネタのいやらしさを感じさせず素直に笑えた。

 準々決勝を突破できるだけの4分ネタがあれば、決勝進出の大穴候補になるかも。

 

 素敵じゃないかは途中までずっと柏木が甘噛みしていて、内容も単調で「大丈夫か?」って感じだったのだが、伏線回収がお見事で、笑いの大波をつくりだしていた。

 他の通過組をみても、今年のこれまでの予選は伏線回収ネタが高評価を得ているようにも感じる。

 

 あとはわらふじなるお、いろんなパターンのネタをよくつくってくるもんだと感心する。

 

 ダイヤモンドの野澤が、以前の鯨幕風白黒縞のスーツに戻したのは見栄えがして良かったかな。

 ナイチンゲールダンス、最初のうちは「自己再生産」に感じられてイマイチだったが、後半ちゃんと新味が加わっていた。

 

 他はそれほどでも。

 キュウモグライダーはいつものパターン。面白くないわけではないけれども、あれで通過するなら同日前半のマルセイユも通してやってよ、なんて思ったりもする。

 

 令和ロマンは軽く流したような印象。

 

 大仰天、チャンスの時間でデクノボウぶりをいじられまくっている木場が、ガッツリとしゃべったり動いたりしているのが面白くはあるけれど、ネタが特別にいいっていうわけでもない。

 オダウエダ、らしさは出ていたけれど、デキとしては「通って良かったね」ってぐらいの感じ。

 Let Me Show You THEまごころ(書くのめんどくさ)は、友田オレのピンネタのほうがよほどおもしろい。

 

 敗退組では、去年よかったリニアが今年も良かったと思うのだが、どことなく他の芸人(ウエストランドとか)のニオイが感じられるのがマイナスなのか。

 

 狛犬、坂口トラックのしゃべりが横山やすしを彷彿とさせ、懐かしい気持ち良さはあるものの、やすしの天性の可愛げみたいなものまでは感じられない。

 

 なにわプラッチックのほぼ全カットっていうのは、この日で一番笑ったかも。

 いったい何をやらかしたんだ。

 該当しそうなネタをYouTubeで探したが見当たらなかったので、ぜひとも自身のチャンネルに「M-1削除の問題作!」とかいって挙げてもらいたい。

 マテンロウ、自虐ふんだんのネタ自体は悪くなかったように思うが、いかんせん漫才としての間であったりかけあいの妙であったりが感じられなかったのがもったいない。劇場とかちゃんと出てるんだろうか。

 

 鬼越トマホーク、使い古した同窓会のネタをやるぐらいならもう出なくていいのに。

 いったいどういうつもりで出たのか? ぜひとも気持ちを聞いてみたい。