日付が変わる頃に長女が帰宅。
ふだん見たことのないミニスカスーツにツインテール姿で、何かと尋ねると「新宿で友人たちとハロウィンパーティだった」という。
街中に完全仮装の人はほぼ見かけなかったのだとも。
では渋谷はどうだったかというと
ふーん。
土曜なのか日曜なのか、それとも正式な31日の夜なのかで人が集中しにくいってところもあるんだろうが、そもそもなぜ渋谷区が人の集まることを拒否るのかがよくわからない。
盛り場を抱える街のほとんどが「人が集まること」を一番の目的としているのに。
「人が集まって混雑するものの、彼らはお金を落とさない」なんていうのは知恵が足りないだけだろう。
人が集まるというのなら、それだけで何かしらビジネスの種にはなるハズだ。
「ゴミが大変だ」なんていうともっともらしく聞こえるが、その一方で「ハロウィン翌朝に、渋谷のギャルたちがボランティアで掃除をしてまわった」なんて話も聞いたことがあるし、別になあ。
清掃業者が出張るにしたって、それぐらいの費用は何かしらのマネタイズをして賄えるだろうし。
なんなら渋谷区が、政府から「ハロウィン補助金」をせしめればいいんだ。
コロナ前には「外国人観光客が渋谷のハロウィンイベント目的に多く来日していた」なんて話もあったし、そこを後押しすることはインバウンドを重視する政府の方針にも合っている。
今後外国人の来日増加が見込めるイベントを、潰すことのほうが理屈に合わない。
混雑によって起こるであろう人々の間のトラブルについては、個人的には「それも若者にとっては一つの人生勉強だ」と思うのだが、その対処に割かれる警察官が不憫というか、労力がもったいないようにも感じる。
ただ、それについても政府の補助金を使って、多くの部分を警備会社に委託するとかできるだろう。
混雑への対処などはむしろ、大規模イベントでの警備経験が豊富な民間警備会社のほうが、導線の確保などについては警察よりも手慣れてるんじゃないかな。
「ハロウィンイベントの本来の在り方は~」とか、参加しない人間ほどそういうつまんないことを言いがちなのだが、うるせぇって。
じゃああなたは初詣、あるいは全国各地の祭事の本来の在り方を熟知してるんですかい?
たとえばW杯に関してもハロウィンと同等に興味の薄い私などからすると「なんでW杯後なら許されることが、ハロウィンがダメなのか」がさっぱり理解できない。
どっちもただのバカ騒ぎだろう。
ただしバカ騒ぎだといっても、若い人たちからすれば良しに付け悪しきに付け何かしらの経験にはなるわけだから、好きにやらせておけばいい。
歌舞伎町のトー横みたく、薬物や買春で未成年の人生が終わりかねないようなバカ騒ぎは厳しく規制すべきだが、18歳以上が年に1回や2回集まったところでたいした問題も起こるまい。
そして大人はそれをどうやって社会的なプラスに結び付けるかを考えるのが仕事だ。
繰り返すが、人が集まれば何かしらのビジネスチャンスや社会の発展は生まれる。
しかし集まらなければ何のプラスも起らないのだ。