「金持ちがレーザーを撃って山火事になった」…ハワイを絶望させた陰謀説(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

 

 最初に「マウイ島の山火事はアメリカの大金持ち用の別荘地開発しようと画策されたもの」なんて話がツイッターに流れてきたのを見て、「バブル期の日本でも、ヤクザが地上げのために住民へ嫌がらせしたり放火したりってこともあったしなあ」と、信じたというよりは「そういうこともあり得るかも」ぐらいに感じていたのさ。

 

 

 だけど、その後に空から光線が走っている画像が流れてきて「レーザー兵器で山火事が起こされた」なんてコメントがついているのをみて「はあ?」と。

 

 天空高くからレーザー照射って、それで火災を起こすほどのエネルギーを放射することができるのか。

 いや、できない。

 理数系科目には高校で挫折した私の中学レベルの知識でもそのくらいは実感としてわかる。

 

 別に科学に詳しいわけではないが、現状において、そんなことが可能とはとても思えない。

「地上げのための放火説」は信じなくもないが、だからといってレーザー攻撃はないわ。

 

 陰謀論にもいろいろとあって、基本的には興味を持って見ることが多いのだが、それでも見た瞬間に「ダメだ、こりゃ」となるものはいくつかある。

 たとえば最近だと、mRNAワクチンに関する「マイクロチップが混入されている」とか「ワクチン接種者からシェディングが~」みたいな話。

 あるいは「東日本大震災は地震兵器で起こされたもの」とか。

 あと都市伝説系YouTube番組が、辻褄合わせに出してくる「宇宙人の仕業説」なんかもそうかな。

 レプリカントが大統領を乗っ取ってとか、アヌンナキがどうこうとか、ねえわw。

 科学的な話に限らず、「統一教会が日本政府を支配している」とかも、信じるヤツらは軽蔑している。

 創価学会ならともかく統一教会にそんな力があるもんかい。

 あんなもん、ただのよくある韓国ビジネスじゃないか。

 その構造は、いわゆる韓流ブームなんかともたいして違わない。

 

 

 「絶対にあり得ない」ってことをふるい分けられるのは、きっと義務教育で学問の基礎の基礎を学んだことによるところが大きいんじゃないかな。

 基礎さえしっかり身についていれば、そこから大きく外れたものは直感で「違う」とわかる。

 義務教育をちゃんと受けてさえいれば、どんな陰謀論を浴びせかけられても、それでおかしな道に走ってしまうことはないだろう。

 明らかにおかしな言説を垂れ流している人については、「中学レベルの勉強ができないおバカさん」ということで、優しい目でみてあげたい。

 

 

 とはいえ直観で「あり得るかもなあ」と思うことは、いくら今の常識とは異なることでも可能性はゼロじゃないとも思っている。