マイナンバーカードと健康保険証の紐づけの何が悪いのか。
メディアが散々批判するのを見てもなお、さっぱりわからない。
ミスが出たら直せばいいだけだし、そのミスも表に出ている数字を見る限り、特別に多いとも思えない。
将来的に銀行口座などまで紐づけされた際のプライバシー侵害が心配だなんて声も聞くが、現金利用のぶんまでは追えるものではない。
それを言ったら、クレジットカードや電子マネーの利用時において、民間会社にカネの使い道=プライバシーを把握されることのほうがよっぽど脅威だろう。
そもそも、カネの流れを国に把握されたところで、脱税でもしていない限り特に困ることも思い当たらないし。
私自身のことで言えば、今現在、運転免許証を持たないためマイナンバーカードは身分証明書として非常に重宝している。
まだ健康保険証との紐づけはしていないのだが、これは単に病院へ行く機会がなかったからだ。
考えてみると去年1年間から今現在まで、私自身は1度も病院へかかっていない。
ここ10年ぐらいを考えても、歯医者へ何度か行ったぐらいだ。
なんかそう考えるととんでもなく保険料の支払いがもったいないようにも感じる。
しかし制度のおかげで、父親が施設に入っていることに対する支払いが父自身の年金の範囲で収まっていて、私のところまで負担がかかってきていない。娘らの子どもの頃にも病院代はほとんどかかっていなかった。
私自身もおそらく病院の世話になるのはこれからが本番なのだから、そう考えればトータルで保険制度はありがたいものということになる。
だから健全に運営されてもらいたいし、そのためにもマイナンバーカードと保険証の紐づけが欠陥制度などとはまったく思えないどころか、非常に有用だと考える。
外国人による保険証の不正使用というのは散々言われていることだし、過去にはこんなことも。
タレント女医ら4人逮捕 診療報酬詐欺事件 : クリスチャントゥデイ (christiantoday.co.jp)
この脇坂なるタレント医師だけが特殊なんてことは考え難く、同じようなことをしている医師はきっと他にもたくさんいるハズだ。
医療データが把握しやすくなれば、医療過誤などの問題も減っていくのではないか。
マイナンバーカードと紐づけすることは、保険証の不正使用だけでなく、そうした医師側の問題も明らかにするに違いない。
これから高齢者として病院の利用が増えるに違いない私としては、なるべく保険制度が健全に保たれてもらいたいと願う。
これまで払ってきた分を、ようやく受益することになるのだ。
それで負担が増えるなどは御免被りたい。