『鬼滅の刃』は、禰豆子が朝日に焼かれながら炭治郎を蹴とばすあたりの描写が「なんで70分に拡大したんだろう」ってぐらい冗長で、見ている途中でイラついてしまった。

 禰豆子が最終的に太陽の光を克服することを知らない人が見れば情緒を揺さぶられるような回想シーンとなったのだろうか。

 ともかく私には合わなかった。

 

 

 あと昨日最終回の『あなたがしてくれなくても』。

 こっちはなんだか終始気持ち悪かった。

 岩田剛典は最初からずっとバカの極みみたいなふるまいだったので、最終回の奇妙な行動の数々もどーでもいいのだが、えーっと、なんで最後、奈緒と永山瑛太はよりが戻ったの?

 原作マンガのほうだともうちょっとわかりやすく理由が描かれているのだろうか(たぶん読むことはないけど)。

 瑛太と肌が触れ合ったことで、奈緒の焼け木杭には火が付いたという解釈でいいのかな?

 まあ確かに、奈緒の役どころは終始、おバカなヤリマン風(本人は自覚なし)ではあったんだけども。

 

 せめて奈緒が「岩田はバカだし変だからやっぱり嫌い」「瑛太に未練たっぷり」みたいなことを思わせる描写があればいくらか納得もできるのだが。

 

 たぶん、一番自然なのは、奈緒が岩田でも瑛太でもない全然別の男とくっついて子どももつくるっていう流れなんだと思う。

 多くの女性は一度愛想を尽かした男に心を戻すことがない傾向が強いので。

 仮に私が脚本を書くとしたら、奈緒が見知らぬ男&子どもと幸せそうにしている姿を、岩田や瑛太が遠くから寂しそうに見るみたいな感じにするのかなあ。

 

 それだとドラマとしておさまりが悪いし、岩田とくっつけてもありきたりなので、元サヤに戻すことにしたって感じなのか。

 ともかく性に合わない展開で、見ていてずっと不快。

 途中ずっと「ヨリを戻すなよ、戻すなよ……」と念じたりまでしてしまった。