決勝メンバーのなかで、今開催もっとも華のある走りっぷりを見せているのは佐々木眞なのだが、ここでの走り方は案外難しい。

 自分だけの走りなら、徹底先行タイプではないだけに、二段駆け含みの関東勢の4番手から一発狙いで良さそうだが、別線に分かれたとはいえ南関勢が5車揃ったとなるとそうもいかない。

 

 関東勢をすんなり行かせるわけにもいかず、前々から突っ張るとか、黒沢征のところで粘るとか、何かしら切り込み隊長的な役割を務めることにはなるんじゃないか。

 

 単騎の阿部将がキレるタイプの自力型なら「前がごちゃつくところを捲り一発」みたいな車券でもいいのだけれど、むしろ粘り脚が持ち味の選手だから、前団をまとめて一気というイメージも湧きにくい。

 

 今回、これまでのレースを見ているとふつうの捲りは決まり難く、それよりは最後の最後、先行がタレたところで一気突き抜けというパターンのほうが多いように思う。

 これは直線短めで先行有利な向日町競輪場の特性によるものなのだろうが、それに脚質の合う選手が見当たらないんだよなあ。

 

 

 これはぐっちゃぐちゃの結果になる可能性もそこそこあるんじゃないか?

 高松宮杯用に資金を残して、「買わない」も選択肢としてはありだろう。

 

 ただ、私としては今回まあまあ浮いていることもあって、スケベ心で穴狙いをしてみたい。

 

 佐々木眞が関東を突っ張るかイン粘りするかしてゴチャついて、佐藤龍が横の動きでこじ開けたスペースを突っ込んでくる感じ。

 小島歩じゃあそもそもの脚が足りなそうだし、阿部将は外に浮いちゃいそうだし、ってことでそうなると梁田一=二藤元の静岡勢か。

 ちょっと穴狙いが過ぎる気もするが、他にこれといって決め手に勝る選手もおらず、これで行ってみよう。

 梁田一は今回なんだかんだとしぶとい走りをしているし、二藤元も混戦を捌いて勝ちあがってきた走りっぷりがこのバンクに合っているようにも見える。

 一番買ってみたいのは二藤元→全→全なのだが、自信が薄い割には点数が多すぎる。

 だったら二藤アタマからの2車単流しということでどうか。

 

 ただ、小博打打ち的には高配当も欲しい。

 改めて考えて見ると梁田一を軽視する根拠も乏しいので、梁田一=二藤元からの3連単も少々買ってみる。

 

京都向日町カップ 決勝予想

 

2車単

二藤元→全

 

3連単

梁田一=二藤元→全

 

3連単も買うなら2車単の二藤元→梁田はいらないので、わずかとはいえ投資を抑えるために、これは外す。

佐々木眞や黒沢征のあっさりも十分にあり得るのであくまでも控えめにということで。