衆議院で可決した「GX脱炭素電源法案」が5月10日、参議院で審議入りしたとかなんとか。

 

 原発に関しては、大学1年の頃? にチェルノブイリの事故が起き、その後には広瀬隆の『東京に原発を』など啓蒙本を読み、忌野清志郎の反原発ソングを聴き、といった具合に反原発思想を植え付けられてきた世代である。

 

 原発事故が起きれば甲状腺がんが爆増して、広範にわたって草木も生えない死の土地となり……などと脅されてきて、福島の事故が起きた時にも恐怖に慄いたものだった。

 

 事故直後には、東京住まいだったが外出すると「キーン」と耳鳴りを感じたもので、長女もそんなことを言っていたから、たぶん大なり小なり悪影響はあったのだろうと思っている。

 

 だが、それから12年以上が過ぎて、今の原発への思いは「どんどんやればいい」というものにすっかり変化している。

 

 「未曾有の大事故」とは言うが、その結果は↓こんな感じ。

 

データで見る 東日本大震災・東電福島第一原発事故 | 福島民報 (minpo.jp)

 

 被害ゼロとはいわないが、原発事故が直接の原因となって死んだ住人はおらず(発表されていないだけで事故処理の作業員にはきっといるんだろうとは思うのだが)、関連死は震災と事故と併せて2331人。ご高齢の方が寿命で亡くなったケースもきっと含まれているであろうことを思えば「未曾有の大事故」との意見は受け入れたとしても「未曾有の被害」といわれると「?」となってしまう。

 

 あれほど恐ろしいといわれていた原発事故が、最悪レベルでもこの程度なのかというのが正直な気持ちだ。

 

 事故10年以上が経ち、防災面でも技術面でも大きく進歩しているに違いなく、そう考えた時に「いったい何が問題なのか」と。

 それよりは太陽光発電用のパネル設置による自然破壊のほうがよほど取返しのつかない大問題だろう。

 

 発電コストまで考えた時には、是も非もなく「原発推進すべし」というのが今の私の考えだ。

 

 これに加えて「遠い将来、宇宙進出などのことまで考えれば、原子力利用の技術は絶対に必要になるのだから、その技術を継続していくためにも原発稼働とそれに伴う実験や研究はどんどんやっていくべき」だとすら思っている。

 

 

 「原発が他国のミサイル攻撃を受けたら」などと腑抜けたことをいう議員がいたりするが、アホかと。

 日本へ攻撃を仕掛けようという時には、防護対象とされるに違いない原発をピンポイントで狙うよりも、多少外れても被害を与えられる都心にぶち込んでくるに決まっている。