反省っていうか「アァーーッ!!」だ。
「アァーーッ!!」。
レース展開はほぼほぼ予想通り。
最終コーナーのあたりでは、2番の勢いが目立っていたので「佐藤、来んな! なんとか清水、粘ってくれ!」って感じだったが、山口拳はそこで無理に脚を使わずに直線で一気に爆発させた。
この開催見ていて、捲り選手が最終コーナーで張られて失速するケースが多かったのだけど、そこでムダ脚を使わずにうまく走り切った山口拳のレース術が、道中の位置取りも含めて素晴らしかったというしかない。
決勝まであまり目立たずこっそり勝ち上がったのは決して山口拳自身の意図したものではなかろうが、それもあってあまり他選手からマークされなかったことも幸いしたように思う。
犬伏湧があれだけかかっていたんだから、清水裕もあんなに車間を開けなければもうちょっとだけ脚を余せたようにも思うが、だけど新山響や脇本雄のことを思えばそれもしょうがないか。
私の車券的にはもうちょっと捲り勢が迫ってくれたほうが、山口拳の仕掛けどころがなくなって良かったのだがね。
だけどまあ、いくら惜しいといったところでハズレには違いない。
「あとちょっとだったのに」と思ってしまうのはギャンブルの罠であり、「自分の読みは正しかった」などと過信することなく、「ハズレはハズレ」と謙虚な気持ちで次のレースに臨むしかあるまい。
今後のことでいえば、決勝のレースが素晴らしかった山口拳はもう一流入りしたと言っていいんじゃないか。
あと最後に怒涛の追い込みをみせた古性優もさすがの一言で、次のGⅠ、地元開催の高松宮記念杯でも主力から外すことはできないだろう。