THE SECOND関連のツイッターやら5ちゃんねるスレを見ていて、金属バットの勝ち上がりについて「後攻有利」といわれるのは「まあそういうところはあるんだろう」と思うのだけど、引っ掛かるのは「ワーキャー人気がすごいから」という論評。

 

 たしかに金属自身も「わしらのファンは痛いから」なんてことを言っているので、ワーキャーが多いという傾向は確かにあるのだろうが、じゃあなぜ彼らにワーキャーがついてくるのか。

 

 2021年のM-1敗者復活戦。

 金属の舞台が感動的なぐらいに素晴らしくて、それまで金属のことを知らなかったという別部屋で鑑賞していた嫁に「どうだい、すごかっただろう!」といったら「まあおもしろかったけど、ルックスがあんまり好きじゃなくて……。私は男性ブランコのほうが良かった」なんていわれて、「あーそれが世間の声なんだなあ」と思い知らされたものだった。

 

 女性全般の好みは知るべくもないが、それでも「金属の顔ファン」というのはあまり多くなさそうだし、善男善女のみなさんは彼らの普段のたたずまいも嫌いそう。

 じゃあネタを若い子向けにしているかといえばそんなこともない。

 

 「金属を好きといっておけばお笑い通を気取れる」という声もよく聞くが、お笑い通気取りとワーキャーは両立するものなのか。そこもよくわからない。

 

 ライブシーンに足しげく通うようなお客さんが「私が発見したスター」を贔屓にするというのはよくあることで、金属に関してはその数が目立って多いことから、イコール「ワーキャーファンが多い」ということを言われるということになっているように思う。

 

 で、早く「発見」した人だと2016年ぐらいからになるのかな? 私なんかは2018年のM-1敗者復活以降でしかなく、インディ時代の古参ファンからするとニワカもいいところなのだが、それでも4年半ほど。

 そのくらいの期間、ずっと金属推しのファンがついていて、かといってテレビ等で売れっ子になるわけでもない。

 世間的知名度は低いのに熱いファンが多くいるという状況が続いていることが、彼らに興味のない人からすると奇異に見え、それが「痛ファンが多い」という評価になっているのだろう。

 

 「売れてもいないのになんでそんなに金属バットを持ち上げるのか」

 まあテレビ人気を物差しにする人がそうしたことを言うのはわからないでもない。

 

 だがいわゆる一発屋とか、劇場人気のすさまじかった芸人で、4年も5年もその状態が続いているものがこれまでどれほどいただろう。

 そこに金属バットの人気の理由があるのではないか……。

 

 

 ……自分の好きすぎる対象物について記すのはなにかこっ恥ずかしいのだが、せっかくTHE SECONDのファイナル進出も決まったことだし、明日も引き続き、金属バットについての私個人の考えを書いてみたい。