一瞬で100億円超が紙くず、1レースで800億円の売り上げも「悲喜こもごも馬券伝説」〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

 

 実におかしな記事なのである。

 

 記事中に【100億円以上の馬券が一瞬で紙くずに】とあって「本命馬が負けたせいで」みたいなことを書いているのだが、本命が勝とうが負けようが、一つのレースで「紙くず」になる金額は一定だ。

 

 還元率が決まっているのだから、大本命が負けたところで的中馬券が1票でも売れていれば、決まった額の払い戻しはある。

 

 「何人が平均いくら損した」「Aさんが何億円すった」ということなら読み物として多少の意味はあるが、「本命が負けたから何億円が紙くず」なんて、ちょっと考えれば当たり前の話で、そのレースで仮に本命馬が勝っていたのだとしても決まった額が紙くずになっている。

 

 数字に弱く知識も薄いからこんな記事を書いてしまうのか、記者の都合で恣意的に解釈した結果なのか。

 

 たぶんその両方なんだろうなあ。

 

 そしてこれは競馬に限らず、政治経済に関しても同様の記事作りをしているに違いない。