テレビニュースはあいかわらず見ていないのだが、いまだに高市批判を繰り広げているのだろうか。
この件に限らず、テレビや新聞が「政府の圧力によってメディア全体に萎縮した空気が……」なんてことを言っているというのはネット記事やツイッターではよく見聞きするのだが、そのたびに「自分で言っていて情けなくないのか」と思う。
体制側から電波使用の許可を得て、あるいは日刊新聞法に守られながら「仕事として」やっているくせに、自分たちの気に入らないことがあると文句ばかり。
それがいい大人の態度なのか、と。
本当に「言論の自由」を求め、それに対する政府の姿勢が間違っているというのなら徹底抗戦すればいいじゃないか。
記者クラブなんて飛び出して、ぶらさがりの取材なんかもやめて、すべて独自取材とすれば好きなことができるだろう。
それで放送事業者としての資格を剥奪されるというのなら、それこそネットを使って独自に発信するとか、海外に拠点を移してそこから日本政府を攻撃するとか、やり方はいかようにもあるのだ。
しかし実際にやっていることといえば、既得権益を死守するために電波オークションの話から逃げ回り、新聞に軽減税率を適用するよう政府に頼みこんでいる。
それで政府が酷いだなんて、どの面下げて言っているんだという話だ。
政府にダメなところがあれば、それを批判するのはたしかにメディアの仕事だろう。
そこのところを否定するつもりはないのだが、やっぱり「政府の圧力のせいでメディアが委縮する」との言説だけはどうにも納得できない。
おめえらどんだけ恩恵を受けて、どれだけ自由にやらせてもらってるんだと。
よく「メディアの自由度で日本が下位だ」なんて話も耳にするが、あれだって要は調査に対して日本のメディア関係者たちがぐちぐち文句を言っているから、それが反映されているってだけのことだろ?
それでいて「ロシアの反権力メディアは素晴らしい」とかなんとか言ってるんだから、「おまえらのアタマのなかはどうなってんだ」「どんだけ性根が腐っとるんだ」と。