そもそも昆虫食が嫌っていうのもあるが、将来の食糧危機に備えるより先に、今の食卓をまずどうにかしろよな。

 

 

 目の前の養鶏業を救うというミッションをほおっておいて、将来のできるかどうかもわからない害の有無も明確でないことに政府が入れ込んでどうするよ。

 アホ丸出しだ。

 

 だいたい、将来タンパク質が不足する危険があるというのなら、順番として生育コストのかかるウシからコストが低く済むブタ、さらにコストのかからないトリへと業態転換を図るような政策を打つべきなんじゃないか?

 魚の養殖とか先にやることがあるだろう。

 ウシが自然に発生させるメタンが温暖化要因なんて話もあるんだから「ウシからトリへ」といわれればまだ納得する人々は多いだろうに、それを一足飛びに、まだ世界の誰1人として主たる常食としていないコオロギとか言い出すから、盛大に反発が起きることになる。

 

 そんなことはちょいと考えればわかることなのに、それを国会議員が進んでコオロギを食うようなまねをするから、みんな「何か裏にあるんじゃないか」と疑うことになる。

 

「下民には虫を食わせ、上流階級でウシを独占するつもりなんだ」なんてことを思われても仕方あるまい。

 これを為政者は陰謀論として否定するかもしれんが、話が逆。

 世の陰謀論と呼ばれるものの多くは為政者が常識にかからないおかしなふるまいをするから沸き起こってくるものなのだ。