嫁と娘でなんか引っ越しを決めちゃって、私としては従うだけ。

 それで引っ越し業者が見積もりに来たっていうんで自室に入ってもらうと身長190センチはありそうな黒人で「おぉ~」と。

 

 見た感じだとアフリカ系かな。

 何となくの雰囲気からは、日本生まれの日本育ちってことではなさそうに見えた。

 

 黒人に限らず異国人とはたまに街中ですれ違うことはあっても相対してしゃべる機会はほとんどないので一瞬戸惑ったが、真面目そうな雰囲気が感じられたので、そうであれば日本人のチャラ男なんかよりはよほどいい。

 

 しゃべってみると日本語は達者だし、すぐに違和感も薄れたのだが、なんだろう。

 異国で言語も慣習も違うなか、引っ越しの見積もりなんて作業をするのは結構大変だと思うし、それができるってのはかなり優秀な人なんだろうと思うのだが、それだったら引っ越し業者よりももっと母国に関連した高給な仕事もありそうな気もするのだがなあと不思議な気分。

 

 いちいちどこの国の人か聞くのも失礼に感じて、ふつうに対応して終わったのだが、こういう仕事にも異国の人が就くことが当たり前になってきたんだなあと。

 

 別に嫌でもなければ喜ばしいと思うわけでもない。

 ただただ時代が変わったんだなあと。