オドるキネマ解散かあ。

 去年のM-1が結構良くて今後に期待してたんだけど、でもまあ急造コンビのような雰囲気が抜けきらない感じもあったし、仕方がないのかねえ。

 

 昨日「左翼は答えを持っていないからダメ」みたいなことを書いたんだけど、じゃあ右翼はどうなのっていうと、右翼は明確な答えを持ってるんだ。

「今がいい」、もしくは「あの時代が良かった」「皇室の在り方がすばらしい」などなど。

 はっきりとした理想像を持っていて、それを守りたいっていうのが保守なのだ。

 

 それでいて案外と柔軟性もある。

 たとえば解散するオドるキネマにしても解散自体は残念に思いながら、しかしそれを受け入れないってことではない。

 オドるキネマとしてつくり上げたものを、それぞれが次のステージで活かしてくれるなら、それも一種の保守なんだ。

 

 片や左翼的思考はどうなんだろう。

 解散したならまったく新しいことを始めるとか、あるいは芸人を辞めてまっとうに働くとか、そういうことになるのかな?(例え下手w)。いずれにしてもふわっとした理想論を述べることになるのかな。

 

 かつては左翼だって、マルクス・レーニン主義という明確な理想を持っていたのだろうけど、それがソ連の崩壊とともにどうやら怪しいってことになってしまった。

 

 それからはエコだのジェンダー平等だのLGBTだの、現状を変革するものならなんでも食いついて、根無し草みたいにフラフラしているばかりだから、多くの賛同を得られない。

 

 特に日本は、変革しなくともいい塩梅のもの……伝統文化やら自然環境やら共同性やらが「素晴らしい」とまでは言わないまでも、まだ回復可能なレベルで残っているから、余計に左派への支持は薄くなる。

 

 現在「僕は左派だよー!」っていう人がそれで支持を集めたいのなら、それこそマルクス主義ぐらいの過激で新しい、世界をひっくり返すぐらいの思想体系をつくり出すしかないと思うよ。