猪木の死のショックは薄れつつあったのだが、この動画でまた泣きそうになった。

 

アントニオ猪木からのサプライズ - YouTube

 

 最後のガリガリ君を食べるシーン。

 亡くなる前日、最後にガリガリ君を食したという報道をみて、勝手に棒から齧っている姿を想像していたのだが、匙で食べさせてもらってたんだ。

 

 「あー猪木のサービス精神でやってるんだなあ」とすぐにわかり、「死の直前だったのにこんな心遣いをするんだ」って。

 ちょっと前の場面では、水をストローで吸うこともできなかったのに……。

 

 現役引退後「衰えた身体は見せたくない」といって、リングに上がることはあっても決してTシャツを脱がなかった猪木が、最後の最後、何もできなくなった時にこんな姿を見せてまで、思いを寄せる人たちに応えようとするとは。

 何たるすさまじい覚悟の決め方だろうか。

 

 動画編集者が「猪木のサービスだった」などと説明が入るのは蛇足というか、「いや、それはもう見た瞬間にわかってまんねん」って気持ちにはなったけど、そこを差し引いてもなお泣けるんだなあ。