きょうの「ソウドリ」はハズレ回か。
テレビタレントさんの裏話にまったく興味がないわけでもないのだが、やっぱり私は「ネタが一番」という考えなので。
売れてない頃の苦労話を、漫談にまで仕上げているならともかく普通に話されても「ああそうですか」っていう以上の感想はない。
そういいながら、次回出場者を確認するために最後まで見ちゃうんだけどさ。
それでテレビ画面を横目にネットをいじったりすることになるわけだけど、そこで「うん?」と思ったのが以下の記事。
水卜麻美アナ デマ記事に「今も傷つき続けている」24時間TVで切実吐露「解決できない問題」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
SNSの誹謗中傷みたいなことを「悪」と見なす風潮がをここ何年かでよく見られて、たしかに誹謗中傷は品性を欠く行為に違いないのだが、言われる側に原因がまったくないってことはない。
極端なことをいうと、たとえば「天皇陛下が銀座クラブでホステスにセクハラ」なんて誰かが言ったとして、そんなもの誰も信じはしないし、言ったほうがバカにされるわけじゃん?
まっとうに生きていて、仕事もきちんとしていれば、そうそうデマなんて流されはしないのさ。
アナウンサーとはいうけれどタレントまがいのことをしているから何か茶々を入れようという人間も出てくるわけで、きちんと見識を持ってキャスターなりを務めていて、私生活もきちんとしていればそうそうそんなことは言われないだろうし、言われたところで誰も信じやしない。そんな記事を書いたほうが批判されるだけなんだ。
女子アナにもまったくゴシップの類のない人はいるわけで(アナウンサーに詳しくないので適当な例を挙げられないが)、水卜麻美にしても文句を言う前に、まずそういう人と自分を比べてどこが違うのかと見直したほうがいい。
文句を言う前に、そうやってデマを流される扱いを受ける程度の仕事しかできていないんだと自省をするべきなのだ。
そもそもテレビタレントなんてもの自体が、大衆に消費されるための役割を担うことを生業としているものなのだ。
ちやほやされて嬉しいこともあるだろうし、その反面で貶されることだってあるだろう。
賞賛だけを求めるならば、それにふさわしいだけの仕事をすればいいのだ。
たとえばさかなくんなんてのはほとんど悪口もデマも見かけないし、今度たしか映画化までされるわけでしょ?
しっかり懸命に生きていれば、そうやって評価はされるものなんだ。
「昔の芸人は飲む打つ買うのデタラメな生活をしていても文句を言われなかったのに、いまはコンプラが……」なんてのも見当違いもいいところで、昔の芸人は私生活がデタラメでも、それでも見たいというだけの芸と愛される人柄があったんだ。
時代的に他の娯楽が少なかったからということはあるだろうが、いまも名の残るような人たちが当時のトップレベルだったことには違いあるまい。
このところ銀座クラブでセクハラがどうのこうのと騒がれているらしい香川照之だって、さすがにCMは減るかもしれんが、役者としての評価が高ければそっちの仕事は減らないだろう。そこはアンジャッシュ渡部とは違うわけさ。
勝新太郎とピエール瀧ではやっぱり「モノが違う」んだ。
他に代えがたいだけの芸なり仕事なりをしていれば、デマや中傷なんて屁でもない。
批判を浴びれば「ああまだ自分は足りないのだなあ」とさらに精進をする。
あるいは逆に「言われたところで知ったこっちゃねえ」と開き直って我が道を進む。
そういう気持ちのない人間は芸事はもちろん、飲食店などまでも含めて人前に出るような仕事はしないほうがいい。
それが「自分で自分を守る」ということでもあるのだから。