現在50代半ばになった私が大学生の頃には原理研究会というサークルがあって、あれはたぶん学校公認じゃなかったか?

 今もあるのか検索してみたら、どうやら我が母校では現存してるっぽい。

 東大も京大も、有名私大もみんな「統一教会関連組織」として取り潰さなきゃいけないね?

 

 私自身、原理研のことを明確に統一教会関連と認識していたわけではなかったが、「宗教&政治絡みのヤバいところ」というのは一般学生にまで周知されていたはずだ。

「革マル、中核、原理研」はどれもまともな学生が近寄っちゃいけないものとされていたものだった。

 いい年をして今更「統一教会が~」などと騒いでいる人をみると「まともな大学を出てないのかな?」とすら思ってしまう。

 

 「イスラム原理主義」なんて呼び方も、「原理」という言葉をあえて使うことによって原理研究会の悪印象をイスラム教におっかぶせようとしたものなのかな、なんて勘繰っていたぐらいに悪いイメージはいまだに残っている。

 

 そうして霊感商法の問題が持ち上がり、桜田淳子や山崎浩子の合同結婚式、飯干恵子の入信と脱会なんて話がスポーツ紙やワイドショーで散々取り上げられたわけで、50代以上で統一教会のことを知らないなんて人間はまずいないハズだ。

 

 

 それでいて世間体を最も気にする与野党の政治家たちや、マスコミなどがこの数年で付き合いを持っていたのはなぜかといえば、彼らが一様に「もうたいした問題じゃなくなった」と認識していたからに他ならない。

 

 そうした認識が甘かったといえばその通り。ただ現状の被害規模はきっと本当にたいしたことがないのだろうとも思う。

「年間約500億円が韓国に送金されていた」なんていうのも見かけて、そう聞くと大層多いようにも思うが、たとえば熱心な信者が5万人いるとして、一人100万献金したら500億になるわけで、そう考えると「ふーん」って感じだったりもする。

 洗脳されようがなんだろうが年間100万で幸福を感じられるなら別にその人はそれでいいじゃん。

 

 「韓国に」という部分にひっかかりは覚えるが、ちょっと気を抜けば誰もが他国のカモにされるのがいまのグローバル社会というものなんだから、ことさら韓国に目くじらを立てても仕方あるまい。

 自分の身は自分で守るしかない。

 

 とはいえワイドショーのネタとして取り上げられているぶんには別に構わないとも思うんだ。

 「怖い怖い」と啓発していくことは無益ではなかろう。

 

 ただまともであるべき報道においてまで、この程度のことを懸命に追いかけているのはやっぱりおかしい。

 コロナが~コロナが~と言っていたのと同程度におかしい。

 いや、まだコロナは世界的ブームみたいなもんだったから、それと足並みそろえるという意味があっただけまだマシか。